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42、ダンジョン街解放

さて、他のダンジョンマスターは、どんなやつらがいるのかね?

まあいいか、稼がせてもらいましょうか。

色々売れそうなものを用意しておいたからな。


与えられた空間は25畳程の正方形の部屋でダンジョン側とその反対側に扉がある。

レイアウトは好きにできるように石板の中にこの部屋専用の家具があった。

筒型表示魔道具、壁型表示魔道具、カウンター、陳列だな、小型化コンロ、換気扇、応接セット、衝立、観葉植物etc.

店にしてもよし、客間にしてもよしだな。


俺は客間とカウンターを1/4づつ、陳列スペースが半分だな。

焼酎、ワイン、ミード、エールシードル等、ブランデー系の酒は熟成中の為出さないでおこう。

醤油、味噌、リンゴ酢、ワインビネガー、砂糖に塩等の調味料、米がまだ未発見のため醤油や味噌の味がいまいちだが仕方ない。


鰹節、いりこ、鯖節、昆布、等の魚介類、結構南国な海でなぜ昆布がとれるのかわからんが取り敢えず出汁はとれるのでよしとしよう。


後売れそうなものは?

金属はややストックが出来たぐらいだから売れないだろう。

穀物は、ダンジョンマネーで大体のものは買えるからこれもやめておこう。

野菜系は生産が安定しないから保留だな。



そろそろ時間だな。


【ダンジョンマスター諸君、そろそろ時間だ、空間が繋がったと同時に出口の扉が開く、中央の広場に簡単ではあるが軽食と食事を用意した。楽しんでくれたまえ。なお、この空間は常設とするのでうまく利用してくれ。】


そんなアナウンスがどこからともなく流れた。


ギィー


外に続く扉が勝手に開いた。

会場に繋がったようだな。

さて、どんなやつらがいるかな?

配下モンスター以外に会うのは一年ぶりだ。




扉をくぐるとそこは正方形の広場だった。

一辺に25棟の建物がつななりそれが四面広場に面している。

各角に十字路らしきものがあるが蔦のようなものでおおわれて侵入できないようになっている。

ダンジョンマスターの人数が増えた時用の準備だろうか?


広場中央には黒いオベリスクがあり、そのまわりに料理がおかれたテーブルが並んでいる。

一部祭壇の様になっているところもあるな?


ぽつぽつと扉からダンジョンマスターたちやその配下モンスターが出てきた。

様々な種族のものがいるな。

エルフ、ドワーフ、オーク、ゴブリン、コボルド等の亜人種、獣人系もいるな、獣が二足歩行しているといった感じものから人間に耳と尻尾をつけたようなものまでいる。

少し青白い顔をしたやつはバンパイアかな?口許から牙が見える。

他にも色々いるようだがこうなると誰がダンジョンマスターで誰がモンスターだかわからんな。


うちの配下モンスターにもコボルドやオークはいるしな。

南窟のダンジョンマスターはラットマンだったっけ?


みんな、警戒しているな、当たり前か。

さて、どうするかな?


「ちょっと、お兄さん、いいかな?」


「ン?君は?」


そこには猫の獣人の女性が立っていた。


「御隣さんだから声をかけたにゃ。私はワスーレにゃ。よろしくにゃ。」


といって手を出してきた。


「俺は、ネスだ。よろしく。」


と答えて手を握った。


「ところでお兄さん、お魚持ってないにゃ?」


「魚?」


「にゃ、お兄さんからお魚匂いがするにゃ。」


「乾物でよいか?それなら商品としているが?」


「にゃ!!あるのにゃ、買うにゃ、早く出すにゃ!!」


取り敢えずストレージに収納してあった鰹節を取り出した。


「にゃ!!」


なんだ?今の動きは?見えなかった!!鳴き声しか聞こえなかった!!


「にゃ!!にゃ!!(///∇///)」


野生にかえってやがるな。


「野良猫に餌をやってはいかんぞ。」


「やったつもりはなかったんだがな。」


鰹節と格闘中のワスーレを横目で見ながら声の主を探すとドワーフが立っていた。


「俺はネスだ。よろしく。」


「ワシは巌鉄ところ言う。よろしくのぉ。ところでお主………。」


巌鉄は気迫のこもった目でこちらを睨みつけてくる。


「酒の匂いがするのじゃが、持っておるのじゃろう、分けてくれんか?」


「お前もかよ。」


ドワーフだしきつめがよいだろうと焼酎の瓶を出す。


グビ、グビ!!


いつの間に?ドワーフのはずなのに今の早さは?


「おお、酒じゃ!由芽に見た酒じゃ!うまいの~、えぐっ、うまいの~、えぐっえぐっ。」


なんなんだよこいつらは!

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