38、招待状
ダンジョンマスターとして11ヶ月。
後、一月で一年を迎える事になるのだが、こんなメールが届いた。
《ダンジョンマスター諸君、ダンジョンライフは、いかがお過ごしかな?
まもなく一年が過ぎようとしているが、生き残った諸君の慰労と新規ダンジョンマスターの歓迎会を一月後、行おう予定である。
商品を売り込むもよし、意見交換をするもよし、モンスターを交換するもよし、大いに交流してくれ。
保有ポイントの上限を歓迎会の1週間後まで解除しておくので必要なポイントを貯めておいてくれたまえ。
なお、コアルームに新たな部屋を用意して置くのでブースとして使ってくれたまえ。
当日はそのブース毎転移するので用意してくれたまえ。》
さて、どうするかな?
穀物やポーション系、酒類等は、現状販売している量以外にまだ余裕があるがそれほど多くない。
新規階層として3階層分設置してあるがまだ使えるようにはなっていない。
もうしばらくは時間が必要だ。
新規2エリアは農地エリアに直結しているので階層を広げたと言う感覚だ。
階層数にはカウントされているので現在は9層だな。
27平方キロと言う広大な農地(予定)だな。
方針を少し変えてミニカウやコッコ、ボックスシープ等ミルクや卵、羊毛用のモンスターはここで飼う事にした。
先に農地かした部分はそのまま農地とし、接続部分から同じ高さに土入れをおこない、離れたところでは点々と牧草地化させている。
点々とした牧草地の間を移動させてその間に糞をばらまかせている。
草食動物の糞には未消化の種が混ざっているからな。
撒き散らしてくれた方が土壌作りに向いている。
後は、腐葉土かな?
山から腐ったら倒木を持ってきて囲いにして中に枯れ葉や雑草、生ごみ等を放り込んでおく。
後は、ミミズも入れておけば良いだろう。
雑草や木葉は草原階層からもって来ればよい。
週毎に現状復帰するので取り尽くすこともないからな。
今のところはトンネル掘削で土が出るのでそれを砕いて使っているが、いつまでも頼る訳にはいかないからな。
作れるものは自給自足でいきたい。
食糧生産に関してはダンジョン内完結させておきたいからな。。
ビオトープ化する場所を放牧階層に移す事にした。
森林階層では土中に生物が存在できず、巣も作れない。
菌類の繁殖も新たな樹木や草も生えない。
生態系として不完全なものになってしまう。
それでは俺が作りたいものとは違うものだ。他のダンジョンから購入したモンスターは命令を聞くので移すことができたのだが、すでに放ってしまった野生のモンスターはもう一度捕縛する必要がある。
生きたままで捕縛するのは難しい。
階層はかなり広いからな。
仕方ないので放置するしかないか。
元々召喚可能なモンスターはそのままで問題ないな。
その代わり新たに捕縛したモンスターは一度農地階層で繁殖させてる事にした。
ある程度、数を確保してから放つ事にしよう。
歓迎会で何種類か、モンスターを得たいものだ。
もう1つ階層を増やす為のポイントはあるが歓迎会が終わるまではおいておくしかないな。
放牧階層にも、階層を追加している。
追加した階層は海というか海岸だな。
少し元々の床を下げて砂浜や岩場つくる予定だ。
そのために岩や砂を大量に入れないとな。
特に砂は海に持っていかれるから入れ続けないといけない。
海底にもっていかれるからな。
岩場用の岩も少し土止めに回すか。
海水をマジックアイテムで入れ始めているがまだまだ予定量には程遠い。
後は、ギルマンに魚や貝、海老などの甲殻類海草や藻の類なんかも集めさせよう。
すぐには、どうにかなるものではないがこちらもできるだけ多く水の中には放り込みたい。
海底の環境を整えるのが先決だ。
まあ、ある程度形ができれば大丈夫だろう。




