2、ステータスってゲームぽいんだが?
階段を登りきるとまた扉がある。
扉の奥には円形の広場があり中央に大きな水晶の珠が台座に鎮座している。
なぜだろう?
この水晶珠に触れないといけない気がする?
エエイ、男は度胸だ。
ピカッ
おわ!!眩しい‼
光がおさまると目の前にピクシー?が現れた‼
「始めまして、私はナビクシーNo.100です。よろしくお願いいたします。」
「ナビクシー?」
「ハイ、今から24時間の間ダンジョンの製作をお手伝いさせていただきます。」
「No.100と言うことは他にダンジョンマスターはいるのか?」
「現在あなたと同じように転生してダンジョンマスターとして生まれたは100名おります。」
「それ以外には?」
「あなた方が第一期のダンジョンマスターなので他にはおりませんが、自然発生型ダンジョンはいくつかあります。」
「自然発生型ダンジョン?」
「魔素ダマリにごく稀にダンジョンコアが生まれることがあります。そのダンジョンコアに最初に触れたものがダンジョンマスターとなることがあります。」
「ダンジョンマスターの知能はどのぐらい?」
「ダンジョンマスターになったモンスターによりますが、基本的には人並みですが、本能がより強く出ています。」
「友好関係は築けそうかな?」
「ほぼ不可能と考えてください。」
「わかった。それじゃダンジョンを作るとしようか。まずはどうすればよい?」
「ダンジョンコアの基部にある石板を取ってください。」
え~と?これかな?A4位の大きさの板だな。う~ん?どこかで見たような?使ったことがあるような?気がするが思い出せないな。
「これか?どう使う?」
「横にあるボタンを押してください。」
このボタンかな?ポチ。
ん?何となくさっきまで靄がかかって解らなかった使い方が解る?
新たに知識が与えられたと言うよりも記憶の封印が解かれた感じだな。
もっとも搭載アプリに関しては理解できていないが。
「では、まずはステータス画面を開けてください。」
こうかな?おゲームのような画面がでたな。
どれどれ?
○ネーム (?)
○タイプ ヒューマン
○クラス ダンジョンマスターレベル1
○ダンジョンポイント 50000/20000
○スキルポイント 50
○モンスターポイント 50
HP 30
MP 30
器用値 10
敏捷値 10
知力値 10
筋力値 10
生命力 10
精神力 10
スキル
召喚術lv1 ダンジョン創造lv1 共通語
マスター専用スキル
ダンジョンブーストlv1
階層 0
ダンジョンマネー 100,000
「確認できましたか?それでは、まず、名前を設定してください。」
名前か、どうしよう?
このままじゃ名無しだしな、名無し、ネームレス………。
よし、ネームレスを略してネスとしようか。
ん?ステータスのネーム欄がネスになった?
ちょっとはやまった気がするが気にしないでおこう。
「ネス様ですね。次にスキルを決めてください。」
スキルか、う~んどうしようかな?
取り敢えず見てみようか。
上級スキルは厳しいな、1つ20以上のものばかりじゃないか。
中級に落としても10以上か。
そんなに多くのスキルが取れる訳ではないのか。
下級スキルなら1~5位だな。
問題は下級スキルが中級や上級に成長するかどうかだな。
「下級スキルが中級や上級に成長することがあるのか?スキルを取らずに訓練によりスキルがつくことはあるのか?」
「スキルが上位のものに成長することはありますが、魔法等の属性に関しては最低限下級のスキルを取る必要があります。」
魔法に関しては最低限あればよいかな?
武器系スキルは鍛練すればなんとかなりそうだ。
となれば身体的なスキルを多目に取った方がいいかもしれないな。
下級の身体上昇系スキルはlv×0,01%の上昇率だが鍛練しだいで上位スキルにすればよいだろう。
時間的余裕は十分にあるからな。
器用、敏捷、知力、筋力、生命力、精神力の下級上昇スキルは各2ポイントだな、これは取得しておこう。
魔法系は土魔法と錬金術の下級で5と10ポイントか。
少し高めだがこれも取得しよう。
魔法を取るから下級mp上昇と下級mp回復上昇も取ろうか。
両方とも3ポイントだな。
これで残りは17ポイントか。
「残りポイントを一旦保留してもよいかな?」
「初期ポイントは今日中にお使いください、本日0時を過ぎますと消失いたします。」
今日中使えば問題ないな、では次にいこうか。