表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
233/237

閑話 加工班担当 クリフ2

クリフside


ゴーレムは配下の物に任せて置けば問題ない。

原型は出来ているので後は、砂型を作り溶かした合金を流し込むだけだ。

これは、実験機の製作で作っているので、量産は可能だ。

合金を配合比率がわかっているので後は作るだけだ。


もっとも、サイズはかなり大きいし、数も必要になるから日数はかなりかかるだろうがな。


ゴーレム製作に関わってはいられない立場が恨めしい。

仕事を早めに終わらせて参加出来る時間をなんとかするしかないな。


ネス様のお陰で部下のネームドモンスターが増えて来ているので部門分割できそれぞれの長を配備出来たのが幸いだな。


生産部門として、大きく分けて木工、鍛冶、石工、革細工、陶芸の5種だ。


酒や調味料、布、薬品等は、ラニア様が、建築等の大型のものはレイトンが担当している。


もっとも柱や瓦等の部材の生産はうちの担当になるから、生産順位で調整でもめることも多いが。


戦闘班とも、調整が大変だ。


彼らは、物資を一定量つねに消費する。

部隊の訓練と物資の調達をかねて訓練用ダンジョンにもぐっているからだが、階層によってドロップするアイテムは決まっている。


部隊の訓練度合いに合わせて階層を決めたい戦闘班と物資の保有残量で決めたい生産班との交渉もめんどくさいものだ。


保存出来るドロップアイテムであれば、多少調達時期がずれても影響は少ないが、皮等がこちらの処理速度を越えて持ち込まれても困るのだよ。


処理しきれず痛んだものは仕方ないのでビオトーブ階層におとして処理しているが、下位のものは構わないが、上位素材であればさすがにそれもできず他の作業を中断しても処理しなくてはならなくなる。


生産スケジュールに狂いが出ると後始末が大変になる。

その辺りも考えて行動してほしいものだ。


sideout



クリフ付きメイドール アリア side


はぁ、また、クリフ様の悪い癖が出そうですね。

あの雰囲気は、やる気になっているようなのでいいのですが、回りは大変なのです。


「アリア、鍛冶班の所に行って生産済みの武器と鉄の量を確認してきてくれ。」


「ハイ、クリフ様。」


クリフ様は仕事は出来るのですが、人使いがものすごく荒いのです。

普段から忙しいのであれば、増員等の手段もとれるのですが、たまにブラック化するから困りますね。


「では、いってきます。」



さて、鍛冶班の所に参りましょうか。

一部は、地上部の都市エリアに移動しておりますが、本拠地は、地下の作業エリアにあります。


「失礼いたします。クリフ様の使いで参りました。コーラル様はおられますか?」


「コーラル様は、2番倉庫だよ。」


「そうですか、ありがとうございます。」


近くにいたパペットに鍛冶班担当のコーラル様の居場所を聞きました。

幸い作業場以外のところに居るようです。

助かりました、作業場は暑いですし、鎚の音がやかましいので余りいきたい場所ではないのです。




2番倉庫にいきますと中から争うような声が聞こえます。


「ですから、もう少し武器の質を上げてくれ!」


「しかし、相手がスケルトン系だろう?結局、何使おうと鈍器と変わらねえじゃないか?もっと腕を上げてから言いやがれ。」


「相手は仕方ないだろうが、そもそも、スケルトン系を相手にしている理由は武器の材料調達だろうが、さすがに上位部隊を回すのは出来ないぞ!」


ハァー、またですか?


金属資源の確保の中心は、スケルトン系やリビングアーマー等のドロップアイテムです。

出るアイテムは、剣や槍、鎧の一部なのですが、錆びたり、かけたりしていて使い物になりませんので溶かして再利用するしかありません。


他にも、鉱山やメタルタートル等からもとれますが効率的には悪いので量は少ないです。


固いスケルトンやリビングアーマー等を相手にするには、鈍器系が有利なので、剣に鋭い刃は必要ないのですが、使う側から手抜きのように思うのでしょう。


ハァー、仲裁しないと行けませんね。

面倒なことです。


sideout

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ