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閑話 加工班担当 クリフ 1

クリフside


私は、加工班担当のハイクラフトパペットのクリフだ。

マイヤー様に城の会議室に呼び出されたのだが、そこには、生産部門統括のラニア様、農業牧畜担当のラニア、工兵担当のレイトン、それとそれぞれの部下が揃っていた。

生産系の幹部が勢揃いするとは何があったんだろうか?


しばらくしてマイヤー様が入室してきた。

その後ろには、水軍担当のギレイともう一人、ギルマン系モンスター2体を伴っている。

「みんな、揃っているわね、忙しい所集まってくれてありがとう。新たな生産部門の立ち上げるのでまずは紹介させてもらうわ。オービス。マーリン。」


マイヤー様がギルマン達を紹介した。


「この度、水産部門を任されましたオービスと申します。よろしくお願いいたします。」


「水中工作部門を任されなしたマーリンです。レイトン様の騎下となります。」


なるほど、それでギレイが来たのか。

ギルマンは、水軍の主力種族だしな。

同族が新設部門の長になるなら来て当然だな。


「水中工作部門ですか?それは有りがたい。」


レイトンが嬉しそうに呟いた。

河川や港の整備で困っていたからな。

水中作業が出来る者が配下になるのが嬉しいのだろう。


「では、ネス様からの議題がいくつかあるから各自協力して問題にあたって貰います。まずは、水中ライン敷設ゴーレムからいきましょうか。」


あれか、かなり前から研究しているが中々完成に至らないものだ。

加工担当としては、忸怩たる思いをしているものだ。


「先日、巌鉄様より資料をいただきました。我々とは違うアプローチをなさっているようね。こちらも資料をまとめて渡せるようにして欲しいとのことよ。クリフ。」


「解りました、マイヤー様。」


巌鉄様か。

初期の頃からネス様と親交のあるドワーフのダンジョンマスターでしたね。

どの様な研究結果があるのか楽しみだ。


sideout



とあるクラフトパペットside


クリフ様が持ち帰った資料を確認した。

なるほど、ベースになるゴーレム自体の素材自体に魔素を貯める様にするのか、盲点でしたね。

クリフ様も関心なさっておられる様子だ。


こちらは、外部装着型バッテリーを考えていたのだが、本体にチャージを出来るのは素晴らしい。


外部バッテリーを使えば、通常型ゴーレムであれば5時間程度稼働可能になるのだが、今回、ネス様の命により開発をしているゴーレムには使いづらかった。


あくまでもバッテリー式は地上用に開発していたもので、長期水中での使用は考えていなかった。


ゴーレムをエリア外でいかに戦わせる事ができるのか?ということがメインだった。


そこに、水中ライン敷設の命令が来たのだから、大変だ。

いかに水中でバッテリーを交換するかが問題だったが、これで解決するだろう。


「お前達、報告書は読んだか?」


「ハイ、クリフ様。」


おっと、クリフ様が来たようだ。


「早速、プロトタイプを作ることにする。色々と研究して能力を向上させたいところではあるが、ライン敷設が最優先である。早速、始めるぞ!」


「ハイ。」


「今までの実験で、ボディは鋳造後研磨の後に塗装が一番よいことがわかっている。後は、巌鉄様のレシピに従い合金で作るのみだ。炉の準備に取りかかれ!」


「ハッ!!」


sideout



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