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201

ミリアside


次は武器屋ね。

防具屋の隣だから解り易いわ。


「こんにちはー!ちょっと見せて貰ってもいいですか?」


そう声をかけると奥から店員が出てきた。

武器を扱っているのに不用心店ね。


「いらっしゃい。」


「ええ、それにしても武器を扱っているのに不用心じゃない?」


と、取り敢えず注意しておく。

多分、何か対策はしているとは思うけど、情報収集の一貫ね。


「ああ、新顔さんだね。ここの武器は、特殊なロックがかかっていてね。店員がいないと持つことが出来ないようになっているんだ。この町の全ての店の共通点だから覚えて置いた方がいいよ。」


「へー、そうなんですか。」


そんなシステムを普通付けると飛んでもない金額になると思うのだけれも、しかも町中って、ネス様がなにかしたのかな?

ダンジョンエリア内だからその可能性がたかそう。


「商品の値段も独特だから覚えておいた方がいいかな?」


「値段?」


「ああ、基本的にこの町で生産され売られているアイテムに共通するのだけれども、すべて量産品だと思って欲しい。ここだと、まず素材が青銅、鉄、特殊合金の3種、それが鋳造と鍛造の2種で合計6種になる。」


素材と製造法の違いね、そこは普通だ。


「次に制作者によって値段が代わる。この町で武器職人は20人程いるが、ランキングがあってそれにより値段が変わるんだ。」


「製作者によって値段が変わるんですか?」


「そう、例えばこれを見て。」


そう言って店員は、そばにあった剣を取り出した。

そこには《ATーSー5》と刻印されている。


「これは?」


「ATは鉄製で鍛造という意味で、Sは作った職人を顕すんだけれども、個人を特定出来ないようにコードを使用しているんだ。」


「何のために?」


「特定の職人が個人的に付き合いでランキングを操作出来ないようにね、それでこのランキングは売れた本数によって上下するんだけど、ちょうど真ん中の職人が規定価格、上位は割増、下位は値引きするようになっているんだ。」


「最後の数字は?」


「コードは、たまに変更されるから、いつ誰が作ったかの印だね。当然、売り上げによって職人にはボーナスが出るようになっている。ちなみにランキングはそこの壁にあるよ。」


へー、面白いシステムね。

他にも理由がありそうだけれども。


「一応同じ規格で作られているけど作り手によって性能が微妙に変わるからこんな風になっているんだ。後、特注品は受け付けていないからね。そう言った武器が欲しければ、ワンセンターの町にでもいくんだね。」


「でも、微妙な調整とかはどうすればいいの?」


「隣が調整屋をやっているからそっちに行ってくれ。ここは売るだけだから。研ぎ直しとか、中古品の買い取り販売もそっちだね。」


整備関係は専門店があるのか。

確かに、ダンジョンに入れば、戦闘が続く毎日になるから武器の損耗が激しくなるから、その度、違う武器を使うよりも同じような物を買えた方がいいかもしれない。

一度に規格の武器に馴染めばそっちの方がよいと言うことでしょう。


「あ、ポーションは、ランキングがないからね。上、中、下と効能で分けられているから気を付けてね。」


「ありがとう。参考になったわ。武器が痛んで来たらまたよせてもらうわ。」


「ある程度で来てくれよ。限界まで使おうとか考えていたら、ダンジョン内で武器を失うからね。安全第一で頑張って下さいね。」


「ええ、気をつけるわ。アルジェいつまでも見ていないで次いくわよ!」


「もう少しだけ見ていたい。ダメ?」


「ダメ、行くわよ。」


全く、こっちにばかり話させて自分は、武器に夢中になっているなんて。

渋るアルジェを引っ張って私は店を出た。


sideout


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