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ネスside


「買い取りについてなにか注意事項はあるかな?」


「そうですね、ダンジョン第6層までのドロップアイテムに関しましては、買い取り表が買い取りカウンター横にございますので確認しておいて下さい。ただし、変動価格になっていますので毎日買い取り額と購入制限が変更することがあります。」


「購入制限?」


「こちらの生産キャパを越えた物は困りますので価格帯を5段階にをもうけさせて頂いております。購入制限を越えれば一段下がり、ストックの数が一定量以下になれば一段上がります。最低買い取り額は決まっておりますので買い取り拒否は基本的にはあるませんが。」


「大量に同じ物が売られ続けたら値段は上がらないのだろうか?」


「そうですね、あくまで営利団体ですのでそこは仕方ないかと。」


確かに、モライミーズ領の一機関に過ぎないからな。

利益をあげないといけないのは仕方ないが。


「他に制限はありますか?」


「探索者ギルドでは、特定の専属契約も行っております。これは、モライミーズ領からの依頼で活動しておりますが専属のもの以外は、森林部に入る事が禁じられています。」


「冒険者ギルドもですか?」


「ハイ、冒険者ギルドもです。森林地帯もモライミーズ領であり、薬草やモンスターも資源管理していますので勝手に持ち出す事はできません。」


かなり厳しいが勝手に資源を持ち出すのはよくないからな。

今までその辺は社会的にルーズな状態だったから、冒険者ギルドは自由にできたからここまで大きくなったが、こういった動きが他にも出てきたらかなり厳しい経済状況になるだろう。


「大まかにはこんな所でしょうか?後、細かい事はこちらの冊子をご覧ください。納得できましたら所属しているものはするかしないか、ダンジョンに潜るか潜らないか決めて下さい。」


そう言って渡された冊子は結構分厚い物を渡された。

これを全部目を通さないといけないのか?


「ああ、その冊子は持ち出し禁止ですのでこの部屋で読んでくださいね。」


「あ、ちょっと聞いておきたいことがあるんですが?」


「なんでしょう?」


「ギルドに入った時ほとんど人がいなかったようですが、何故でしょう?」


もう少し賑わっていてもいいと思うのだよね。


「ああ、それは最近個人や1パーティー単位で活動していた人たちが大手クランに吸収されたのが大きいと思うわ。」


「大手クランにですか?」


「ええ、現在1~3層辺りのドロップアイテムは在庫が多すぎるので再提案価格でしか買い取り出来てないのよ。だから大手クランに参加して物資運搬を請け負った方が高収入になるのよ。」


こいつは、想定外だな。

大手クランの独占状態は、利権になるから今後の影響力が困った事になるな。


「ちなみに最大手のクランというのはどこになりますか?」


「う~ん、何を基準として最大手と考えるかで差が出るとは思うけど、攻略面で言えば《掘連団》、人数で言えば《トーチ》、資金力で言えば《第8商会》かしら?」


「どんな特色があるクランなのですか?特に《第8商会》が気になりますが。」


「《掘連団》は、団長のブレインが購入した奴隷と幹部として引き抜いた探索者のクラン。とにかく深く潜ることを命題としているわ。奴隷達のモチベーションを保つ為にかなり厚遇しているようね。」


うまく考えているな。

奴隷を使っても使い潰す事は考えずに、確り教育して戦力化しているようだ。

ダンジョンのようなところでは少数精鋭で確り経験を積んだものの方が当然役に立つからな。


「《トーチ》は、最大人数を誇るクラン。領主肝いりのクランでもあるわ。ここの特徴は貰えなかったパーティー単位で5層をクリアーすると退団しなくてはいけない点ね。」


「退団させるのですか?」


「ええ、5層まで突破出来る様にするためのクランあるとクランマスターの考えの元に活動しているわ。」





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