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ネスside
マイヤーが見繕って来たモンスターや奴隷を連れてきた。
グレイウルフ系モンスターを2体、マギフクロウを1体、シャドーキャットを1体、それにブレインイーターの卵を3つ、ゴーレムに運ばせて来た奴隷が8人だ。
奴隷達は、魔法か薬品かは知らないが意識がないようだな。
ブレインイーターに食わせるつもりなのだろう。
であれば、意識がないほうが幸せだろう。
「マイヤー、こいつらがお前が選んだ候補なのか?」
「ハイ、ネス様の立場をテイマーとして活動力していくのがよいと考えました。前衛をグレイウルフ、後衛をマギフクロウとすることでパーティーとして機能すると考えております。」
「選んだ理由は?」
「グレイウルフは、現状では、さほど高い能力があるとは言えませんが、人属世界で認知されやすいと思います。一度に認知されればランクを上げてクラスチェンジをしてもそれなりに認知されると思われます。」
グレイウルフを選択したのは、そういうことか。
確かに最初から強力なモンスターを引き連れていけば騒動が起こるのは目に見えている。
弱いモンスターからランクを上げていけば、警戒が多少でも薄くなるだろう。
それにウルフ系モンスターは、人属領域に多数存在しており、テイムされた実例が多い事も理由だろう。
「マギフクロウに関しては、これ以上下のランクのモンスターでは、後方支援が厳しいと判断しました。」
マギフクロウに関しては、仕方ないな。
ある程度の魔法を使えるモンスターで目立たないと言えるものはこいつ位だ。
ま、人属も梟系使い魔を持っているので誤魔化す事は可能だろう。
「シャドーキャットは、常に影に潜ませていますので緊急時の支援用とお考えください。」
表に出さないモンスターだな。
俺の護衛以外にも使えるだろう。
「それと、こちらの奴隷の内1~2人をブレインイーターに寄生させて連れていって頂きたいです。御身の世話係としてです、好みの者をお連れください。」
そう言って床に寝かされている奴隷達を示した。
選別してきたであろう奴隷達は、容姿は様々ではあるが、全員美女、美少女と言える美しさを持っている。
全裸で寝かされているためスタイルもよくわかる。
これだけの美女達が全裸をさらしているのに、性的興奮はまるでないのが悲しい。
ダンジョンマスターになってからそう言った性欲が無くなってしまったようだ。
子どもを作る必要がないせいだろうか?
それとも種族特性のためだろうか?
ダンジョン街では、女性の奴隷早くしないとよく売買されているのだから、俺が特殊なのかも知れないな。
まあ、見た目が美しい者は好きであるし、男に興奮するわけでもないから問題はないのだが。
見た目は問題ないので、後はスペックだな。
「マイヤー、こいつらのスペックはどうなっている?」
「低レベルですのでさほど高い物ではありませんが、大まかなクラスとしては、右側よりシーフ、プリースト、ライトファイター、ヘビーファイター、シールダー、アーチャー、マジシャン、ファーマーです。クラスはばらしております。」
この中で選ぶとすれば、まず、ファーマーとマジシャンは外れるな。
ファーマーとマジシャンは外見で入れたのだろうか?
戦闘職ではないから除外だ。
プリーストも外れるな。
ブレインイーターを取りつかせると神聖魔法系は使えなくなるからな。
ヘビーファイターとシールダーの重戦士系も外そう。
初期能力的に考えれば厳しいことになる。
特に回復役がいないからな、スキルあげも厳しいだろう。
残るは、シーフ、ライトファイター、アーチャーか。
接近戦闘は、ウルフがいるから特殊技能職のシーフにしておくことにしよう。
アーチャーは、レッサードッペルゲンガーに与えよう。
スペックがかなり落ちるので遠距離攻撃で安全に稼がせよう。
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