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ネスside


面白い報告が上がって来たな。

魔法に関する報告書だ。

上位スキルを取得してから気にしなくなっていたが、かなり、スキルで使っていたものとは違うようだ。

各所で集めた魔導書や関連書物の整理、編集を命じていた結果だな。


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魔法には、大別すると3種類に別れる。

スキル系統、精霊魔法系統、魔法語系統の3つ。


書物にもよるが大抵は、混同されている場合が多い。

スキル系統と魔法語系は特に多い。


スキルに関しては、人属、獣人、モンスター問わず、生まれながらに持つ能力でもあるし、後天的にも才能があれば取得可能である。


逆に精霊魔法に関しては、あくまでも精霊との親和性が求められ、さらに精霊と契約出来る状況が揃わないと取得は難しい。


エルフ系やドワーフ等の妖精系が親和率が高く、精霊魔法を取得していることが多いが、種族特性なのか、エルフは、風や水、ドワーフは、火や土を取得している事が多い。


また、精霊は焼きもち焼きのものが多いのか、複数の精霊と契約しているものは希で、他の属性魔法を苦手としている。


魔法の発動効率で言えば、精霊魔法>魔法語魔法>スキル魔法となる。

あくまで、同程度の力を持った者が同じ魔法を発動したと条件がつく。


一番取得しやすいのは、やはり、学術体系がそれなりに発達している魔法語魔法だろう。


魔力を引き出し、方向付ける力を持った古代魔法言語を中心に置いたものだ。

古代魔法語は、魔力暴走で滅んだ魔法王国の遺産で、一般的な魔法はこれを用いた魔法語魔法を指す。


難解な言い回し、複雑な文字、絶対的な音階と異様に難しいものだ。

特殊な方法で書き込む事により魔道具として使用可能になるが、僅かな跳ねの違い、横棒の角度等を間違うと発動出来ない位精密なものでもある。


一字で漢字よりも複雑な意味を持ち、配置した場所によっても意味が変化する物でもある。


また、解読がさほど進んでいるとは言い難く、過去の文献等から、読み解けた物を利用している。

その為、貴族等が一部の魔法を秘匿して、血統魔法と称している場合もある。

また、特定の魔法を使い続けることにより魔法スキルを得ることがあるが、体系に引きずられて気づかない者も多くいる。


各魔法共に、使用時のイメージが重要なものとなっており、相反する物をイメージしては使うことが出来ない。


魔法語魔法のように決まった魔法しか使えないものであれば、魔法効果が一定のため、唱えた魔法がこう言う効果であると先入観に従うことにより、安定的に魔法を使うことが出来るといった側面もある。


精霊魔法は、精霊にイメージを伝える必要があるが、大雑把でも精霊側が補正してくれる。


スキル魔法は、イメージを魔力でごり押しするようなもので、魔力消費のわりに威力が弱いが、イメージ次第で汎用性が高く、複合魔法も可能である。



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基本的な情報は、こんなところだろうか?

配下のみだがもの達は、基本スキルによる魔法が主ではあるのだが、魔法による個人差が大きく、指導に支障を来している面も否定できないからな。


とはいえ、魔法言語は、あまりに難しいものだ。

まあ、何年いきれるかわからない寿命を持ったダンジョンマスターになってしまっているのだし、暇潰しをかねて研究してみるのもよいかもしれない。


しかし、魔法言語がここまで酷しいものであれば、テンプレのごとく日本語を入れてマジックアイテムを作る何て事は無理そうだな。


転生者や転移者の利点が一つ瞑れていたことは喜ばしい事だ。

大体、日本語を入れれば簡単にマジックアイテムを作れる気と事態間違っているのだろう。


例えて言うなら、集積回路を手彫りしているようなものだからな。

普通に生きていたものにはできるものではないか。


簡単な魔法なら、配下のモンスターに教えておいてもいいかもしれないが、もう少し、解析を進めてからの方が変な癖がつかないかな?



sideout







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