表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
174/237

157

修羅side


『そう言えばダンジョンから来るモンスターのこともあったな、どう対応したものか。』


男爵領を攻めるモンスターの一部は都市を大きく迂回して南に回っている。

数としては日に50体と少数ではあるのだが、ダンジョンの召喚陣をなくしてもすでに出ているモンスターは消滅しないので10日程は増え続けることになる。


『皆、どう思う?』


「しばらくそのままにしてはどうでしょう、周囲に作る壁がある程度出来るまでは。」


『何故だ?ラニア?』


「男爵領を消耗させて脱出する戦力を削る事ができます。」


『確かに相手を消耗させる事は出来るだろうが、ネス様の命に逆らうことにはならないか?』


「勿論、ネス様の命に従いますが、ある程度、相手に負荷をかけておかないといけません。街道中心部を開けてモンスターを通れるようにしますがその間に街道左右にブラッドローズを植えます。」


『中央を明けおいてよいものなのか?』


「そこは、ゴーレムを使います。モンスターが通らない時はゴーレムにふさいでもらえばよいのです。」


様は、ゴーレムが扉のみだが役割をすると言うことだな。

いいアイデアだな。

エリア内でしか活動出来ないが、配置予定の場所はエリア内だ。

迎撃戦であればゴーレムは十分な戦力だ。


他に必要な物は?

遊撃用の戦力が必要だな。


コボルド部隊では不足するだろう。

纏まった戦力でなくてよいのだが?


『ネス様にもう少し戦力を回してもらった方がよいだろうか?』


「それでは、命に逆らうことにならないか?」


「部隊ではなく戦力なら問題ないと思うわ、シバ。」


「ラニア?どう言うことだ?」


「Sタイプのモンスターなら大丈夫だと思うわ、統制は聞かないでしょうけど、牽制としては問題ないはずよ。ネス様に確認は必要だけど。」


『そうだな、ある程度下級モンスターを住まわせておかないと魔樹の獲物もいなくなるか。ネス様の判断を仰ごうか。後は、拠点の製作だが、クリフ物資の調達にどのくらいかかる?』


「2~3時間あれば当面のものは準備できます。既にストックがあるので、必要な物を集めれば大丈夫だ。」


『では、どのくらいで拠点はできるのか?』


「え~と、1日あれば拠点を囲う壁位は出来る。壁さえつくってしまえば内部は余裕を持って作れるね。」


『こんなところだろうか?では、各自必要なものを書き出しておいてくれ、後程ネス様にご報告する。』


やはり、こういった事はなれんな。

ない胃がキリキリと痛むようだ。


sideout




ネスside


修羅が必要と思われる物資のリストを持って来た。

わざと抜かしていたSタイプの召喚陣についてもかかれているようだが、ウルフ系の召喚陣を3つか、これではダメだな。


戦力の増強をかねてのことだろうが、ある程度の生態系を構築しておかなくてはいけないだろう。


それに直接召喚陣を設置しなくてもいいだろう。

ダンジョン内に設置して転移陣を使った方がよいだろう。


ある程度数が揃えば撤去する予定であるしな。

先に命令しておけばよいだろう。


1、召喚陣から5メートル離れ12時間動くな。

2、転移陣を潜れ。

3、矢印の方向へ500メートル移動したあと自由に行動せよ。


こんな感じ出来ないよいだろう。


転移させる必要がなければ、召喚後に撃破してくれないんだ経験値になって貰えるし、転移陣の場所を代えれば他のところにも送り込める。


前回は、命令の仕方をミスったからな、その経験をいかさせてもらおう。


今回作る召喚陣は、ステップウルフ、コブリン、ステップデア、ホーンラビット、ミニカウ、スライム、ウィードでよいかな?


ウルフとコブリンは3つ、他は5つ作るとしよう。

送り込む数は、最終的に何体になるかは決めていないが、様子を見ながら考えようか。


「ネス様スコシオ願イイタシタイコトガ………。」


修羅がそう言って部屋に入って来た。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ