表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/237

149、売買成立

クラップside


ふう、なんとか商談をまとめることが出来ましたな。

念には念を入れて引き渡しの時には、契約魔法を使えるものに来てキチンと契約書を交わしておきましょう。


しかし、運び込む倉庫が第三倉庫群26番倉庫とはついておりますな。

城壁のすぐそばの倉庫群ではないですか。


王都はまだ、外壁周辺までしかエリア化できておりませんでしたので、好都合です。

それに、隣の25番倉庫、24番倉庫は、ダミーの商会が借りているので色々工作が可能ですな。


どういう風に工作をかけるか、一度にネス様の意見を聞いてみましょうか。


sideout



ジェリーside


「それでは、こちらの契約書を確認後にサインをお願い致します。」


倉庫の中でクラップが連れてきた、契約屋が契約書にサインを求めて来た。


契約屋というのは、特殊な魔法で契約書を作り、それが破られたりした場合決められた罰則をかけれる者だ。


国家資格の必要な職業であり、許可なく用いると三族法滅の刑に処されるぐらい慎重な扱いをされている。


「わかりました。」


渡された書類は、2枚、すでにクラップ殿のサインが入っている。

内容として、クラップは金貨と物資を、私は書物を互いに交換することと書かれている。

また、別の紙に交換する物資の詳細がかかれている。


問題は無さそうね。

わざわざ、契約屋をつれて来ているのですものね、いい加減な物はないでしょう。


「契約の合意を確認いたしました。違える事のなきように。」


さて、王子に報告にいきましょう。


sideout


王国第二王子 ボヤージside


ジェリーが物資を集めることが出来たというので確認をし、王宮に戻って来たが、さすがだな。


王都でも物資が不足気味の中よくあれだけの量集めたものだ。

しかも金貨200枚以上の余裕を作ってくれた。


後は、運搬用の馬車を調達するように頼んでおこうか。

物資があっても運びや込めなければ意味がないからな。


他にも義援物資を出してくれたものもあるからな。

馬車を5台用意すれば運べるかな。


残る問題は人が集まらないと言うことだ。

スラムから50人ぐらいは来てくれたようだが、戦闘経験を持たない者が多い。


ジェリー達が貸与用の武器を用意してくれたので、多少訓練させれば少しは使えるようになるだろう。

もう少し武具を集めてくれるように頼んでおこう。


冒険者ギルドにももう一度当たって見るか、少しは、協力してくれるものも現れるだろう。


少なくとも後、50人は欲しい。

それぐらいいないと沽券に関わるからな。


「大変です。ボヤージ様!!」


「どうした?ジェリー?血相をかえて?」


「第三倉庫群で火災が発生いたしました。」


「状況は?」


「第三倉庫群の24倉庫から出火した火した模様です。思いの外火の回りが早く、物資の搬出ができませんでした。消火活動に全力を尽くしていますが、今だ消し止める事ができていません。倉庫にあった物資は、ほぼ壊滅状態でしょう。」


「ク、火元の責任者を引っ張って来い!」


「王国騎士団第一部隊が消火活動に出ております。その後、原因究明に動くと思われますので、横やりはまずいかと。」


クソ、第1部隊は、国王直属だ。

下手に手を出すことは出来ないか。


「先の商人に同じだけの物資を持って来させよ。」


仕方がないもう一度、物資を調達させないと、身動きがとれない。


「それも難しいかと、クラップ商会が借りている倉庫も被害にあっておりますし、燃えた倉庫群は、大半が食糧備蓄用の物です。このままでは王都が食糧不足も深刻になりますので、先の価格では購入は無理です。」


「なんだと?」


sideout



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ