表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/237

閑話、ギルマン隊

私の名はハイギルマンリーダーのレギン、ネス様の元で水軍の長をさせていただいている。


誕生した時は、レッサーギルマンだったのだが随分進化できたものだな、ネス様から名とお力を頂いたお陰である。


大抵はメインダンジョンの東の海岸に作った集落で暮らしている。

ネス様の城下町にギルマンの居住地もあるし、城内に執務室を頂いているのだが、やはり、種族特性のせいだろうか?水辺にいないと落ち着かないところがある。


また、ここと同じような集落が合計5つ存在しているが、ダンジョンがあるのは、この集落のみだ。

この集落郡では、ネス様の命により様々な物を生産している。

一つ目は製塩だ。

海から水路が延びていて5つの池を繋いでいる。


後は、天日による蒸発で塩分濃度をあげている。

海側から海水を引き、徐々に隣へと移していく。

この時は足踏み式水車を使い効率をあげている。


蒸発を早めるために放熱の魔道具を入れて水温を上げているがな。

後は、5つめの底にたまった塩を回収すればよい。


初期にパペット達が塩の回収する作業をしようとしていたが、ボディーの構成材が木材なので浮いてしまい作業にならなかったのでギルマン達が行っていたが、濃縮塩水の中での作業はきついものがあったが

ストーンゴームが派遣されてからは、楽なものだな。


他に、流下式塩田等も考えたが、運用コストと生産量の加減でこうなった。

効率的には、かなりよいのだが、腐蝕の進行が早いのでポンプ等の設備の劣化が著しい。

塩分に強い物が出てこないと使いづらいな。


2つ目は漁業だな。

ネス様より頂いた網のお陰で漁獲漁は、結構高い。

また、貝類や海草の採取も頼まれている。

元々ギルマンは、水棲モンスターだ。

こういった作業はお手のものだ。


3つ目は、それら海産物の加工だな。

長期保管できるのもを多く生産している。


鰹節(のようなもの)や煮干し、薫製、オイルや水煮等の瓶詰め等だ。


ここまでの作業、他の集落でも行っているのだが、あと二つここでしか行っていない事がある。


一つは兵団の強化だ。

ネス様から、月に10体のレッサーギルマンが送られて来る。

全員が進化して戦力になるとは限らない。

一段階進化できるものは2割、2段階進化できるものは5%、3段階進化出来る者は1%未満だ。


大半は、進化する事が出来ない。

また、進化したとしても戦闘用になるとも限らない。

そう言ったモンスターは、戦闘以外の部署に回される事になる。

製塩や漁業、食品加工等を担当している。

または、ダンジョンの低階層にて物資調達係、水中工兵等のサポート職につくようになる。


僅かな進化の可能性を手に入れた者だけが、水軍部隊として編成されるわけだ。

さらに、3段階進化したものは現在50名に満たないが、水中に置ける精鋭部隊に所属することになる。


交代で水窟ダンジョンにこもり戦闘訓練を積むとともにダンジョン周辺海域の防衛に勤めている。


もうひとつは、遠洋にラインを伸ばすことである。

魔鎖の生産がさほど多いわけではないのでゆっくりとした敷設作業ではあるが、徐々に距離を伸ばし、およそ沖合い20キロの島まで引くことができたが、これ以上沖に進めるのは危険と判断して中断している。


この島より沖合いは、シーサーペントや海竜、大魔王イカ等の大型海洋モンスターが游弋している。


その事をネス様に報告したのだが。


「海洋モンスターを刈ることはできるのだな?ならば訓練の一貫として狩をせよ。」


とのことだった。


確かに精鋭を集めれば、1~2体はかれるだろう。

ダンジョンのモンスターでは、物足りない様になって来ている者も多い。

ギルマン部隊の力試しもかねてやって見るか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ