表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/237

142、不足する男爵領

男爵領は、このまま放置でよいだろう。

援軍が来ない限り、ダンジョンに侵攻することはないだろうが、街自体が落ちる事も無さそうだ。


もっとも、結婚式自体が延期になったみたいだが。


第二王子が援軍を集めようと動いているようだが、男爵令嬢の今までの行動の付けだろうか、資金面で苦労しているようだ。


国王や高官達は、今のところ静観の姿勢を崩していない。

つまり、軍も資金も出すつもりはないようだ。


あくまで、貴族領の采配する領域だと言う事もあるが、正式に救援依頼を出していないのが問題だ。


貴族が救援依頼をすれば、領主として王国に必要経費を払うか、領地返還することになる。


ヒットリー男爵の場合は、領地返還になっても構わないと言う気構えで応援を求め、その結果転移ボックスを手に入れて逆に昇爵したがこれは珍しい例だ。


それはともかく、王国に助けは求めるのは最後の手段であり、普通は

親族や友好関係のある貴族に応援を求めるのだが。


男爵自体が、新興貴族で在るため頼れる親族はいない。

また、成り上がりと見なされているので、友好関係もほぼない。


男爵令嬢のシンパの貴族の子息たちはいるがな。

当主である親が静観の構えを見せているので、個人的にはともかくたいした影響はないだろう。


もうしばらく様子を見よう。

ダンジョンからの戦力が調うまでもうしばらく時間がかかるからな。


今、攻めているモンスターの数は200程だな。

大体1/3程で撤退して後続と合流するから基準数は150体程か。

1日辺り5体ずつ基準数が増えるからせめてが10日程で300体程まで増える。


しかもビックコックローチより上位のモンスターも混ざっているから戦力としてそれなりのものだろう。


ああ、そうだ。

モンスター達の集結地点に食糧を送る必要があるな。

ダンジョンからの距離等を考えれば、体が通常体に変化し始める頃だろう。


ダンジョンモンスターの内、Sタイプで召喚されたものは、しばらくの間その体は魔素でできている。


体の一部をドロップアイテムとして落とすのは、体を構成している魔素がドロップアイテム分しか維持できないからだ。


生まれてからしばらくすると魔素が凝縮して、通常生物と同じように肉体を持つようになる。


体が出来れば食糧が必要になる。


ダンジョン内にいれば魔素が濃い為食事の必要はないが外に出れば体を維持するために必要になる。


前回は、距離と期間が短かった為、気にしなかったが、多少共食いやドロップアイテムを食っていたのかも知れないな。


まあ、いい。

転移陣をもうけて食糧になりそうな物を送り込もうか。

設置する転移陣は、片道の物で問題ないだろう。

逆流しても困るからな。


昆虫型モンスターは味覚があまりよくないので、大量に余っているボックスシープの肉を中心に据えればよいだろう。


哺乳類型や爬虫類型モンスターは見向きもしない不味い肉だが問題ないだろう。


他に穀物やちょっといい肉を入れておけば問題ないだろう。

コブリンやミニタウロスなんかは悪食だから取り敢えず食糧があれば問題ないだろう。


男爵領の方でも物資の不足が深刻だろう。

売り付けにいかせようか?


高値で売り付ける事が出来そうだが、どうしようか?

下手すれば徴用されてしまうも知れんが………。


取り敢えず、一度行かせよう。

徴用されたらされたでもう二度と商隊を送らなければよいだけの話だ。


徴用したら他の商隊も行かなくなるだろうから、自分の首を閉めることはさすがにしないだろう。


先に儲けさせた分は取り返さないとな。

搾り取れるだけ搾り取ろう。


人材の確保も出来るだけさせよう。

さすがに戦闘出来るものや鍛冶等に携わるものは難しいだろうが、その他の職人なら行けるだろう。


アーサガからワンセンターやラインゲートの拡張に伴う人材の確保を頼まれているからな。

多少なりともCoCoで補充させてもらおう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ