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141、兵力が集まらない?

割りと思い付きで俺が動いても皆がサポートしてくれるのが助かるな。


マリーのダンジョンのそばかモンスターを放ったのだが、それだけでは他の領地から援軍が来るだろう。

サブダンジョンのモンスターを分散して送り込んでいるので戦力の集中がうまくいっていないようだ。


王国騎士団も動きがないと、と言うか動ける状態にない。


元々、王国騎士団は、国王直属の第1部隊、皇太子直属の第2部隊、即応部隊としての第3部隊の3つに別れている。


その内、皇太子率いる第2部隊は、国境にある砦に駐屯している。

隣国との国境を守護しているという実績と国王と皇太子が別の場所にいることによって反乱があった場合に部隊を率いて奪還出来るようになっている。


今回、第2王子は結婚を期に皇太子と交代で国境の砦に駐屯することになっている。


これは、国王が高齢になって来たため皇太子に政治の引き継ぎをすることが目的だ。


皇太子にはまだ子が成人していないので王位継承権第二位の第2王子が砦に向かうこととなる、継承順位的に防衛責任者となるのは当然だな。


王位継承権は、15歳の時点で成人と扱われ附与されるようだ。

それまでの間、継承権第二位の者を遠ざける意味もあるのだろう。


また、反乱を起こされる可能性も考慮され、部隊の幹部は、第2部隊から選ばれる。


元々、皇太子と共に砦に駐屯していたため忠誠心は第2王子よりも皇太子に向かうことになる。


王位交代するまでの間、第1、第2部隊は6割の兵力に削減し、その人員で新たに第4部隊を設けるようだ。

多少不足するが、そこは新兵で補われるようだ。


部隊の若返りも目的の一部でもある。

古参の騎士は、これを期に勇退したり、地方部隊に移動したりする。

また、軍閥化するのも防ぐ事ができ、皇太子の基板となり得る。


この間、国境の砦の戦力が減少するのを防ぐため、第3部隊が砦に派遣されている。


第3部隊が砦到着後、第2部隊が王都に向かうこととなる。


即応戦力である、第3部隊が不在なのでモンスターの襲撃に対してすぐ動かせる部隊がない。


第1部隊は、王都守備が主任務であり、隊長は国王が兼任している。

高々男爵領の支援に出せる部隊ではない。


周辺に領地を持つものは、散会させたモンスターの襲撃があるという理由で援軍を拒否しているようだ。


元々、男爵は周辺の地方領主達から嫌われている。

男爵令嬢の被害にあった者の親族もいる。


貴族社会は余程の新興貴族でもない限り、どこかの貴族と血統がある。

襲撃されているのも事実だ。

それが例えビックコックローチ一匹であろうともだ。


南部の地方領主は、そんな理由で援軍を出さないようだ。


西部と北部の領主たちは、最近飛来する大型モンスターに備えなくてはいけないのでこちらも援軍を出すことができていない。


ウテン、サテンの配下のモンスターの内、大型モンスターを総動員して時間を稼がせている。


また、男爵領の辺りで食糧や武器、ポーション等の買い占めもモンスター襲撃の前に行っており、男爵領にいた冒険者も出来るだけ遠距離にいくような依頼をしておいた。


一番人気は、ワンセンター行きの依頼だったのが皮肉だな。


この状況であの男爵令嬢はどう動くだろう?

第二王子も迂闊な行動は、とらないと思うのだが?


ま、どちらでもよいがな。

出来るだけ時間を稼いでおきたい。


主ダンジョンから出てくるモンスターの種類や数が手に終えなくなるまではな。


大体今で、100体余りのビックコックローチに捉えた人属から得たポイントを襲撃用に半分振ってミニタウロスや小型のゴブリンであるコブリン、飛行戦力であるブルーバードやビックビー、スライムやポニコーン、ツインホーンラビット等出来るだけ種類も増やしている。


後の半数は階層を増やす為にとっておかないとな。

最大ポイント保有数は、階層の数で決まる。

上位のモンスターを召喚するには、出来るだけ階層を増やしておかないといけないだろう。

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