表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/237

129、襲い来るGの群れ 13

ネスside


フム、やっとボス部屋にたどり着いたようだな。

一応ボーナスを用意しておいたから持って帰るとよい。


色々、実験に付き合わせた礼だと思ってくれ。

まあ、見上げにも色々仕込んである。

只でものを貰えるとは思うなよ。


さて、最後の実験だ。

ダンジョンコアを外すとどういう風にダンジョンが崩壊するか試してみよう。


元々は200,000ポイントのダンジョンコアだったのでバスケットボール位の大きさだったが、サイズは変わっていないな。


このダンジョンのポイント保有量限界の30,000ポイントであれば、ソフトボール位の大きさなんだがな。


これを持ち帰ったら今までとは違う方法でポイントチャージできるのでは?と思うのだがな。


次の行動に移るまでしばらく時間がある。

その間に検証してみよう。


さて、取り外してみるか。


《ビービー、警告、ダンジョンコアが取りはずされました、1時間以内に元に戻してください、放置されますとダンジョンが自壊します。》


フム、自壊するのか。

一度戻そうか。


用意した宝箱を開けたときにアナウンスを流してから、コアをはずして転移することにしよう。


ああ、もうひとつの方は、ここが終われば即回収でいいだろう。

渡す分はここで一括と言うことにしておこう。



sideout



ヒットリー騎士爵side


ビービー


ん?なんの音だ?


《このダンジョンは、崩壊シークエンスに入りました!》


何?ダンジョンが崩壊だと!


《このダンジョンは二時間に完全崩壊いたします!繰返します、このダンジョンは二時間後に崩壊いたします!ダンジョン内にいられる方は速やかに離脱してください!!》


「班単位ごとに離脱させろ!時間十分にある。班が全員いることを確認してから離脱しろ。」


私は、急いで箱を開けた。

多少なりとも褒賞金がわりになるものがあればと思ったのだ。

すでに私の手持ちの金は兵を雇うのでつきていたから、一類の望みをかけて中を確認した。


「ちっ!!」


中には古びた袋が2つ入っているだけだった。

外れか?いや待て、これはひょっとして?


「騎士爵様、早く脱出を!!」


「すまぬ、今いく!」


一瞬、袋に対して思考が向き動きを止めた私に対し冒険者の一人が声をかけてきた。

いかんな、検証は脱出してからと思い直し、袋を引っ掴んでダンジョンの外に走り出した。


ボス部屋を出ると天井からパラパラと砂が落ちてくる、やはり、このダンジョンは崩壊するのか、急がねば!



sideout



王国騎士団第3部隊隊長 サムスン side


ダンジョンに突入したヒットリー騎士爵の部隊の冒険者達が慌てた様には飛び出して来た。

いったい何があったのだ。


「報告をいたします。ダンジョンが崩壊いたします。」


冒険者の一人がそう報告してきた。


「どう言うことだ?」


「わかりませんが、行きなりそう声が響きました。騎士爵様が全員に撤退を命ぜられましたので帰還いたしました。」


「ヒットリー騎士爵はまだ中か?」


「はい、騎士爵は際奥部を調査されておりましたのでもうしばらくかかると思われます。」


「わかった、ありがとう。」


「いえ、では、失礼いたします。」


ヒットリー騎士爵は無事だろうか?

救援部隊を出すべきだろうか?

待つしかないか。




「ヒットリー騎士爵様、ご無事で。」


しばらく待つとヒットリー騎士爵がダンジョンから出てきた。


「うむ、サムスン隊長心配をかけた。」


「それで、ダンジョンが崩壊するとか?」


「ああ、後、そうだな30分位だろうか?ほんとかどうかここで確認しなくては。それともうひとつの方も確認させてくれ。」


「わかりました、私が確認に向かいます。」


「すまんがよろしく頼む。」


さて、ではもう一つのダンジョンに向かうか。


sideout


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ