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ネスside


ラインゲートの領主館(予定)にアーサガとクラップを呼び出してこれからのことを打合せすることにした。


「すまぬな、急な呼び出しだったか?」


「構いません、領地のことで私もご相談したいことがありますので。」


「私もです。これからのことをご相談したかったので。」


フム?この二人から相談されるとは珍しいな?

大枠だけ伝えておけばなんとかしてくれると思っていたが………。


無理なものは拒否されるがな。

まあ、それぐらいしっかりと考えてがあるというのはよいことだが。


「で、相談事とは?アーサガから聞こうか?」


「では、いくつか聞いて欲しいことがございます。まずない、拠点の移動を許可していただきたいのです。インミーズは、色々と秘匿する必要がありますので領地を統治するには向きません。ラインゲートで政務をお許し願いたいのです。」


「それは構わない、いずれ、新たな開拓村を作るつもりでモンスター達に準備をさせている。その村を統治するにはラインゲートの方がよかろう。」


「お許し頂きありがとうございます。つきましては、政務のできる人材を募集したいのですがよろしいでしょうか?」


「インミーズに入れないのを条件になるが構わないか?」


「それは、私の配下のものに任せますので新規に雇いいれたものにはさせることがございません。」


「才能を見て中核に入るような人材がいれば、ブレインイーターを使うことになる。問題ないな。」


「はい、ございません。」


「他には?」


「現在生産している味噌、醤油、蒸留酒ですが原材料の調達及び施設の規模の状況からこれ以上の増産は厳しいと思われますがいかがなさいますか?」

フム、ダンジョン内で作ったものを売ってもよいのだが、原材料の調達をどこからしたかが問題になりそうだな。

もう少し販売できる都市の拠点を増やしてからでよいか。

当面は生産量の維持でよいだろう。


「生産量は現状維持でよい。他に案件は?」


「以上です。」


「では、次はクラップだな。お前の方は何があった?」


「はい、まずは、キンジョウの町より街道整備の依頼が来ております。ルートは3つ、1つはキンジョウから南の海に抜けるルート、2つはキンジョウから北に抜けるルート、3つはキンジョウから西の隣のチュウゲンに行くルートです。《チュウゲン》は地理的に、ほぼこの国の中心に位置する都市です。」


「確か、土魔法の訓練が終わったのが2人いたはずだ。そいつらに時間がかかってよいから北に抜けるルートを、リリー達にはチュウゲンに抜けるルートの依頼を受けよう。」


「了解いたしました、もうひとつ別の依頼も来ております。いくつかの村より井戸を掘って欲しいとのことです。いかがなさいますか?」


フム、井戸か。

各地に井戸を掘って回るならそっちの方が魔縄の付設に向いているかもしれないな。

基本的にモンスターによる魔縄の付設は地上を這わせているから切れる可能性を含んでいるが、街道に埋めることができるのならばそちらの方が安全か。


専用の馬車仕立てて訓練させれば、移動しながら付設可能になるだろう。

村の中は滞在中の夜間になんとかなるだろう。


「計画を一部変更する。新人達は井戸堀隊に同行させることにする。」


「わかりました、そのように手配いたします。では、次の案件ですが、奴隷の購入が難しくなっております。」


「理由はわかっているのか?」


「簡単な理由です。われわれが買いすぎたのですよ。獣人の出物は少ないですし、遠方の借金奴隷や軽犯罪奴隷はこの辺りまで来たがりませんので、買うとなるとキンジョウの町しかありませんが、そう大きなところではございませんので。」


う~ん、報告書にも人材不足とあったのだがどうやって解消しようか?

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