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110、人手不足

アーサガside


明日の夜に、ネス様がこられると連絡が来たわ。

資料をまとめておかないと。


全く、突然連絡が来るのですから困るわ。

え~と、蒸留酒の生産の資料は、これね。


でも、こんなお酒がよく売れるわね?

喉が焼けるほどキツいし、味気ないし、欲しがる人の気が知れないわ。


まあ、果物の汁で割ればそれなりに飲めるから酒場何かには向いているのかも知れないけれど。


まあ、収入として考えれば十分元がとれているからよいのだけれども、醤油や味噌も作らないといけないのに、製法の秘匿する必要があるからあまり村に下手な人をいれるわけにもいかないのが問題ね。


ラインゲートやアウトミーズ、トンネルベース、ワンセンターにも人を出しているから人手不足なのだけれども。


たまにクラップが獣人の奴隷をつれて来るけどそれじゃ間に合わないのよね。

特に文官が足りなさすぎる。

獣人たちは素直でよく働いてくれるのだけれども、あまり考えることが得意じゃない。

魔法もできるものがいるけれど基本肉体強化魔法が中心でしかも感覚のみでやっているようね。


拠点を移していいかしら?

ラインゲートなら領地内だし、多少外の人間を雇ってもいいかも知れないわ。

ネス様に進言してみましょう。


おっと、余計なことを考えている場合じゃなかったわね。

書類を集めておかないと。


後は薬草、ポーションの生産状態に、各拠点の食糧の備蓄と消費量に売上状況、物資の購入内容辺りは必要ね。


ああ、手伝ってくれる秘書が欲しい。

どうにかならないかしら?



アーサガsideout




クラップside


現在、ワンセンターに拠点を移して商売をしておりますが、人手不足は厳しいですね。

アーサガ様と協力してなんとかやっておりますが………。


各拠点に必要な物資の調達に冒険者ギルドとの交渉までは本業ですので問題はないのですが、ワンセンターの代官の仕事までありますから、厳しいですね。


ワンセンターの各施設は、獣人たちはもちろん、借金奴隷や軽犯罪奴隷を集めていますので接客面では、それなりにうまくいっているように思いますが、経理面での作業できるものが不足しているのでオーバーワーク気味ですね。


あ、ソロソロ、ドワーフ一行が現れる時期ですね。

いや、蒸留酒の出荷の時期でした。


インミーズで作られた蒸留酒ですが、基本的にはここワンセンターで大半が消費されます。

極一部は、雇っているドワーフ達の雇用条件として支給分ですが、まあ、足りていないようですが。


毎回、運び込まれる時をどうやって調べているのかはわかりませんが、入荷の前日には集合しています。

そして、入荷したとたんに酒場に押し掛け、一晩で飲み尽くしてゆく。

しかもそれに対応して量を増やせばドワーフも増えるという悪循環どうしたものやら。


まあ、ドワーフ達が滞在するのは2ヵ月に3日程なので、嵐と思って耐えるべきなのだろうか?

他の客にも飲んで欲しい気もするが今のところ生産が追い付かないから仕方ないだろう。


増やしたら増やしたでドワーフが増えるだけか。

そういえば、キンジョウの町から蒸留酒をおろして欲しいと連絡があったな。

町からドワーフが消えるからこっちにおろして欲しいとのことだったが、ドワーフ達は、嵐のようだが、きちんと金を払ってくれるお得意様でもある。


ここで飲んでくれれば宿泊費も入るし、輸送費も浮く。


他に井戸堀と街道整備の依頼もあるが、受けてよいかネス様に相談する必要のあることが結構あるな。


そうそう、トンネルベースまでの商品の運搬要員も不足している。

護衛の冒険者はいくらでもいるのだが。

うちの商会のものがほぼ運搬にとられているのが問題だな。


販路や商品の開拓が滞っている。


ああ、人手が欲しい。

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