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101、対ゴブリン 4

マリーside


最初の襲撃から10日、合計5つの集落を潰滅に追い込むことが出来ました。

シールもビイン様が説得してくれたのが効をそうしたのか、次の作戦から参加してくれる事を約束してくれました。


これで少しは楽になるかも知れません。

彼が率いるリビングアーマーやスケルトン達には睡眠薬等の薬品は効果がないですから。


でも、ここからが本番ですね。

今までとは同じようにはいかないでしょう。


これまで襲撃したゴブリンの集落は、末端だったので数も少なく上位種もさほどいなかったが、次の襲撃予定の集落はかなり大きく上位種も多い。


上位種には、対毒スキルを持ったものもおりますから。

しかもこちらは連戦のため疲労がたまっているものや怪我をしたものも多いです。


今まで損害らしい損害はなかったのですが、次からは損害を覚悟しておかなくてはいけませんね。


そろそろゴブリン側も襲撃に気づいた頃でしょうか?

ペース的にかなり強行しましたから、もう一回位は今までと同じようには行けるかもしれませんが、強襲することも考えておくべきですね。


しかし、ジェルドの戦力が使えればよいのですけれど、彼は意固地になっていますからね。

動いてくれないでしょう。


まあ、ダンジョンの防衛をしてもらっていますから、怪我をしたモンスター達の交代要員を引き抜けるのは幸いだと思っておきましょう。


暴走して余計な事をしなければよいのですが。



マリーsideout



ジェルドside


このままでは、何の手柄を得ることもできんな。

どうにかしてマリーの奴を出し抜かねばネス様に顔向けできん。


「ジェルド様、敵本拠地を発見いたしました。」


「よくやった、他のものには気付かれていないな?」


「はい、問題有りません。」


「マリー達が出撃したら俺たちも出るぞ、マリー達に気付かれ無いように準備をしておけ!!」


「ハッ!!」


偵察に出していた部下のコボルドストーカーがゴブリンどもの本拠地を見つけてくれたようだ。

これでマリーを出し抜けるな。


お前は、回りの小物どもの相手をしていればよい。

そんなものを相手にするよりも、親玉を潰す方が良いに決まっているだろうが!


だいたい、何故、俺がお前の下につかねばならんのだ!

俺かビイン様が指揮をとるのが普通じゃないのか?


ダンジョンマスターなら、俺にダンジョンの守備等任せずに自分で守ればよいのだ!

しかも、シールの奴まで焦ってあいつらに付きやがった。

臆病風に吹かれやがったな。

俺のコボルド軍だけで始末してやるわ、見ていやがれ!!

ゴブリンどもは俺一人で十分だ!




ジェルドsideout





マリーside


やはり、警戒されているみたいね。

歩哨が多少立っているわね。


でも、思っていたほどじゃないみたい。

ちょっと作戦を変えれば問題なく行けそうね。


「シール、ちょっと作戦変更するけどお願いできる?」


「何でもやる、何をすればよい?」


「トンネルから攻め上がって欲しいのよ、敵のど真ん中に出ることになるけど、行けるかしら?」


「わかった、やる、任せろ。」


これでいいでしょう。

混乱に拍車がかかる、しかも今回は、薬の散布もするし、スケルトンアーチャーがいるから遠距離攻撃も可能になる。数は多くないけど。

多少強敵が現れても何とかなりそう。


もっとも、ビイン様の配下の攻撃もある程度薬が散るまで魔法攻撃のみになるし、私のアント部隊も包囲しかできないけど。


歩兵戦闘力では、シールの部隊がだいぶん上だから問題ないでしょう。


でも、何か、嫌な予感がする。

何かを見落としているような?取り敢えず目の前のゴブリンの殲滅に集中しましょう。








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