表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/237

99、対ゴブリン2

ビインside


ネス様があの二人には、注意する様に言われていましたが、そのとおりになりましたね。


あの二人は、ネス様が産み出されたモンスターの中でも古参だったことも原因でしょう。

彼らから見ればマリーは、新入りの癖に自分達よりも先にネームドモンスターとして名を与えられ、更にはダンジョンマスターになったものです。

妬みもあるでしょう。


そういう私自身も羨む気持ちがないわけではありませんが………。

まあ、ダンジョンマスターになってしまうとネス様の側近として動けなくなるのは困ります。


それはともかくとして、私はどう動くべきでしょう?

マリーの慎重な作戦に乗りたいですが、あの二人をどう押さえるかが問題ですね。


どうにかして、早く手柄を立てることに執着しすぎていますから、説得は難しそうですし、マリーでは押さえきれないでしょう。

と、いってマリーと私の戦力ではちょっと厳しいですから二人の戦力を当てにするしかないのですが。


取り敢えず、様子を見ていましょう、私がネス様に命じられたのは、戦闘内容を報告することで総指揮を取ることではないから、どういう結果になってもかまわない。


家の子達が無駄死にしなければよいのでしょう。

後は、マリーが生き残れば御咎めを受けることはないでしょう。




ビインsideout





マリーside



このまま話あってもらちがあきませんね。

片方を何とか説得したいのですが、ジェルドとシールどちらを選ぶべきか?


兵力で考えればジェルドの方ですが、彼の方がビイン様よりも先に召喚されたモンスターですから説得しずらそうです。


その点、シールはジェルドに追随しているように感じます。

彼から切り崩していった方がよいかも知れません。


もしくは、初期作戦に二人ともはずして見るのもいいかもしれませんね。


小さめの集落を攻めるのであれば、私の戦力にビイン様の部隊を加えれば何とかなりそうですし。

そこから始めましょうか、二人には拠点防衛をしてもらいましょう。


ジェルドはともかく、シールはじれてくれると思います。


問題は、二人が勝手に攻めることがあったときですが、多少ネス様に叱られるのは覚悟しておきましょう。



マリーsideout



ビインside


マリーは、思いきった手を打ちましたね。

二人を待機に回すなんて。


二人とも意固地になっている所がありますから、上手い手であるかもしれません。


しかも私にシールを揺さぶる様に依頼してきました。

ちょっとおもしろくなりそうですね。


さて、私も頼まれた仕事をしましょうか。

マリーが作戦準備をしている間にもう少し情報を集めておいてあげましょう。


ちょっと危険がありますが、ゴブリンの本集落の戦力を確認しておくべきですね。

多分かなり強いゴブリンがいるでしょうから。

これだけの数がいるのですから巣分けしたものであると考えられます。


となれば、早めに押さえる必要があります。

ゴブリンの繁殖力は強いですから。

時間をかけすぎると手に終えなくなる可能性も出てきますね。


ビインsideout



ジェルドside


ふん!マリーの奴め、俺たちを控えに回すだと?

戦力が不足するのがわからんのか?


ゴブリンごときに作戦も何も必要ないではないか!

俺たちがゴブリンごときに後れを取ると思っているのか?


ふん!臆病者め。


いいだろう、お手並み拝見とさせてもらおう。

ダンジョンマスターの器でないことを理解するがよいわ。


しかし、何の手柄もないのは困るな。

そうだな、俺は、俺で動かせてもらおう。


マリーの奴を出し抜いてやればよい。

ネス様の命令からはやや外れるかもしれんが、ゴブリンどもを滅ぼしさえすれば問題なかろう。


戦いとはこうするものだということを見せてやるわ!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ