97、新ネームドモンスター
前線指揮官の不足を痛感したので新たなネームドモンスターを産み出すことにした。
完全休眠するのは不味いのでステータス減少状態で甘んじることにしたわけだが8体ネームドモンスター化したため4ヶ月の間行動が制限されてしまったが、これは仕方ないだろう。
ネームドモンスターとして新規に召喚したのは、5体、重戦士部隊長をになっミニタウロスのグランド、森林戦部隊長にキャットピープルのサスケ、航空索敵部隊長のブルーバードのウイング、重航空戦闘体長のピポグリフのイグヘット、それに山岳要塞指揮官のアイントマンのロックだ。
それぞれ、同族のサポート要員4体を引き連れてダンジョンで訓練中だ。
各部隊長の訓練がある程度済んだ段階で取り敢えず各20体づつ位召喚する予定だ。
アントマンのロックは別だ。
ビックアイントを統括するためにマリーから譲ってもらったモンスターだからな、おれ自身は召喚することができない。
まあ、頼めば分けてくれるだろうし、マリーの配下のアントマンたちも訓練としてダンジョンに潜っているが。
中央の城も多少配置替えをしている。
元々ビインの配下たちの巣があったが、精鋭部隊を除き町と山岳部に移動させた。
現在は3層がビインを頂点とした航空歩兵部隊、ウイングの航空索敵部隊、イグヘットの重航空戦部隊の待機エリアだな。
4層は総軍司令部、各部隊の司令部、内政事務所に改装している。
ちなみに2層は陸上部隊の待機場所になっているおり、一層は防衛用となっている。
残り3体は既存のモンスターにした。
一から鍛えてもよかったが、即戦力が欲しかったからな。
コボルド系からコボルドジェネラルのジェルド、ギルマン系からキャプテンギルマンのテンマ、リビングメイル系からシルバーメイルのシールの三体だ。
ジェルドは即応型部隊長、シールはトンネル出口の防衛隊長、テンマは水軍の即応型部隊の隊長だな。
当面はこれで大丈夫だろう。
生産部隊はほとんどがパペットのため指揮官がいなくてもそれなりに稼働しているからな問題ない。
余裕が出てきたら生産部隊をもう少し細かくしてもよいだろう。
「ネス様、マリーが来ております。相談したいことがあるようです。」
執務執務で部隊のことを考えていると、マイヤーがマリーの訪問を伝えてきた。
マリーが?少し前には順調だと使いを寄越して来たのだが?マリー自身が来るとはよほどのことがあったんだろうか?
「そうか、つれて来てくれ。」
「わかりました、しばしお待ちください。」
しばらくして、マイヤーがマリーをつれてきた。
「お忙しい所失礼いたします。」
「お前が緊急でこちらに来るとは、何かあったか?」
「はい、ダンジョンのある山脈でゴブリンの集落を8つ発見いたしました、どう対処すればよいか、ご相談に上がりました。」
「ゴブリン?マリーのダンジョンの戦力で殲滅できないほどなのか?」
「申し訳ありません、わかっている範囲でおよそ300、未発見のものをいれて500を越える数が、いるかと思われます。」
「上位種は、どうだ?」
「今のところの発見できているのは、ゴブリンナイト、ゴブリンリーダー、ゴブリンマージ等です。もう一段進化したものがいるかも知れません。」
そのクラスのモンスターがいるなら、マリーのダンジョンでは厳しいか?
ゴブリンの繁殖力は高いからな、時間をかけると逆にダンジョンを攻略にくる可能性もあるか。
「まずは、数を削るか、森林戦ならサスケのキャットピープルを出したいがまだ戦力化できていない、ビインに出てもらおう。それにジェルドとシールにも出てもらおうか。」
「ネス様、修羅やシバが暴れませんか?」
「マイヤー、まずは、数を削るのが目的だからな、あいつらの出番は最終局面だ、真打ちは最後に出るものだ。」