モブの女の子を好きになった乙女ゲームの攻略対象の話。
前に書いた「乙女ゲームの攻略対象に告白したモブの話。」の続編です。
前回に続き読みにくいかもしれませんが妥協してください。
「好きだなぁ」
なんでだかそう思ったんだよね。
「またあの子みてんの?」
「うん、だって好きだから」
「選り取り見取り、選び放題なんだから他にいそうなのにね」
「でも好きなんだからいいだろ?」
別に悪いとは言ってねぇ、と親友は言った。
「でもあの子、男に興味がなさそうだぞ」
「いや、あの子は俺のこと好きだから大丈夫。後はこっちから告白するか向こうからか……」
「おま、なんでんなこと知ってんだ?」
「……人脈広いと良いよね」
この情報は彼女の親友、から聞いたものなので間違いは無いだろう。
「……そうだな。あ、さっきの告白の話だけど」
「なに?」
「いやさぁ。誠から告白したらいろいろありそうじゃない?」
「なに、いろいろって」
「まあそれは、ね。それとさ、彼女がどんな顔で告白してきてくれるのか楽しみじゃない?」
俺は彼女の告白シーンを想像した。
「良いな!」
「だろ?でも問題はどうやって告白させるかだな」
「彼女内気だからなぁ」
「いっそ弟くん人質に取って脅すか」
「は?やめろって!おい!!」
弟くんに協力頼んでくるから!と、親友は走り去ってしまった。
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その日の夜、親友からメールが来た。
「明日の放課後楽しみにしてろよ!!」
「は?」
あれか?告白されるから楽しみにしてろよ、ってことか?
……でもそれで彼女を捕まえられるならいいか。
「待っててね。莉子」
この後、見事イケメンの皮を被った狼さんは可愛い可愛い愛しの子羊ちゃんをゲットしたのでした。