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忘れろ草  作者: 瀬田川 廡輪
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プロローグ

新作です。書かせていただきました。宜しく御願い申し上げます。

颯天はやて 万里生まりおが忘れろ草を発見したのはつい、三日前のことだった。

会社からの帰り道、何の気なしに歩いていた自宅アパート近くの路地の端、電信柱の陰に隠〈かく〉れるようにしてひっそりしげっていたのを見つけたのである。

雑草ざっそうなのだから、根まで刈ってしまわないで残しておけば、またアスファルトの割れ目から顔を出すように新たな芽は生えてくるだろうとは予想していた。

葉っぱの部分だけを軽くこそげるようにして、何束なんたばかを収穫してきたのである。

そして、この三日の間、万里生は、忘れろ草の効能に関して、自らの身体を使っての検証を試みていたのである。

はじめ、万里生は忘れろ草を(せん)じてれた茶をひとくち飲むと(たちま)ちにして気を失い、数時間経った後に意識を取り戻すと、その数時間で起きた出来事がまったく思い出せないほど記憶を失っていたのである。

彼がその数時間のうちに、買い物に行き、部屋のそうじをし、夕食の用意をしたという痕跡こんせきは残っていたのであるから、彼がただ 意識を失って寝ていただけでないことは明白なのであった。

明らかに、忘れろ3草の効能は強烈にすぎるほどあったのである。

万里生はそれでとても喜び勇んだのである。

ありがとうございました。

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