片
私はもう、ずっと。
ずっと、探している。
私の魂の片割れを、探している。
私の魂はみんなと違って、何故か半月のようになってる。
みんなの魂は丸いのに。
私の魂は何故か欠けた月のように、半分しかない。
私の魂はみんなとはちょっと形が違うのかもしれない。
そう思ったのと同時に。
別の誰かが、私の片っ方を持っている。
なんて、強く思った。
確証なんて無いのに。
私の魂の片っ方が…
私の片割れが何処かにいるって、感じていた。
そう思いながら…
生きて、生きて、生きて、生きて、生きて…
生きてきて…
でも、その片割れは一向に現れなくて。
だから…私の魂はただの変わった形なんだなって諦めて…
そんな、時。
どくん。
私の魂が跳ねた。
同じような片っ方の魂を持った人が、現れた。
外見などは全く違う…けど。
半月型の魂の持ち主。
どくん。
魂が跳ねる。
その人の魂と、共鳴する。
─ああ、この人が私の魂の片割れなんだ。
私は嬉し涙を溢しながら。
魂の片割れに…その人に抱きついた。
瞬間、私とその人の魂がひとつのまんまるい魂に形付いた…