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は、早く...

感想、改善点があれば是非。

誤字報告、ブックマークもお願いします。


 穂村が居たぁぁあ!!

 完全に忘れてた…

 うぅ…




「あ、ウノ、おはよう。」




「あぁ、カゲちゃんもいたのか。

 おはよう!」




 良かったぁ〜

 穂村と2人だけは乗り越えれる自信が無かったからな。

 さてと、何を食うか。




 今日はすぐに訓練するし、朝で食欲もないからな。

  軽くにしておこうっと。

 お、スクランブルエッグがあるな。



 …一応するか。



()()…」



 材料 ハーピーの卵

  センティコアの羊乳(ようにゅう)

  塩



 えぇ…見なければ良かった…

 ハーピーって鳥の魔物か?

 センティコアって何…?

 羊乳ってあるぐらいだし、多分羊みたいなやつなんだろうけど…



 塩は元の世界と変わらないんだな。

 良かった。




 …ああ!!

 いい事思いついたぜ!!

 魔物の名前も鑑定できるんじゃね?

 よし!



()()



 ………。




 …ですよね〜

 鑑定で出てきた文は鑑定出来ないと…。

 五十嵐も()()()()詳しい情報が見れるって言ってたし、仕方ないか。



 はぁ…

 これ食うか…



 結局、サラダ、スクランブルエッグ、ソーセージ(オーク肉)、パンを皿に盛り付けて座った。




「オーク肉って…はぁ…

 いただきます。」



 オークって豚の魔物だよな…

 でも、結構いい匂いするんだよな。

 これは…ハーブか?



 おお!!

 フォーク刺したら肉汁が溢れてきた!!

 パキッといい音も鳴り、いい匂いが広がって…

 ちょっと食欲沸いたぞ!!



 よし、これなら!!

 食える!!



 っっ!!

 おおおお!!

 マジか!!

 これめちゃくちゃ美味いぞ!!



「あはははは!!

 ウノ!!あはは!

 笑わせないでよ!!

 顔がはははは!!」



 顔に出てたか!!

 いや、でもそれぐらい美味い!!



「カゲちゃんはこれ食べたか?

 オークの肉でできてるんだってさ!

 凄い美味しいぞ!!」



 ホントに食べないと後悔する!!

 魔物って美味いんだな!!




「うるさいぞ宇野口。

 食事中だ。静かに食え。」




「は、はい…」




 穂村のこと忘れてた…

 穂村…俺にだけ当たりが強すぎると思うんだがな…




 この後は何事も無く食事も終わり、支度を終えて遂に訓練が始まった。









「おはようございます皆さん。

 訓練は私エカトが担当させて頂きます。

 皆さんで頑張って行きましょう。」




 エカトさんが訓練するのか!?

 執事って普通戦う職業じゃないだろ…







 ……これは後ほど聞いた話だが、

 何故戦う事ができるのかエカトさんに聞いたら…




「ふふっ、戦闘も立派な執事の()()、なのですよ。」




 って言われた。

 いや、絶対違うだろ。

 エカトさんは本当に執事なのか?




 まぁいいや。

 それは置いといて…





「では、今日の訓練は魔法についてです。

 普通、魔法は技名を言えば自動的に発動して、効果が現れます。




 そこをできるだけ自分でコントロールできるようにします。

 これが可能になれば、魔法の威力調整、発動のタイミング調整など、様々な事が可能です。




 地味ですが、この訓練は基本中の基本。

 ベテランの魔法使い達も毎日欠かさない練習です。

 しっかりと身につけてください。




 では、皆さん。

 魔力感知、と唱えて下さい。」






「「「「「()()()()」」」」」




 ふぉ!?

 うーん…これはなんだ?

 いつも()()が流れてる所に、何かがゆっくり流れてる感じがある。




「何か感じ取れましたか?

 皆さんの体には普段から()()()()()()()()所謂(いわゆる)、魔力が循環しています。



 普段は感じ取れませんが、魔法を発動する際に、急激な魔力の加速によって感じ取る事ができます。




 魔力感知は普段の状態でも魔力を感知できるようにする()()()です。



 スキルは魔力を必要としないモノとするモノがありますが、これは必要としないモノですね。」





 なるほど。

 何気に初スキル獲得だ。

 あ、でも…




「エカトさん。

 魔力を使うスキルと魔法って何が違うんですか?」




「スキルの説明がまだでしたね。

 魔法は技名を言うだけで発動します。

 一方で、スキルは一定の条件を満たして技名を言えば使えるようになります。




 魔力感知の条件は魔法が使えることです。

 この世界に使えない人はいませんよ。」



 へぇーなるほど。

 っていうかこの世界の人、全員魔法使えるんだな。

 魔法使えない人も居るのかと思ってた。



「あ、もう1ついいですか?」



「はい。

 なんでしょう?」



「エカトさんをカトさんって呼んでいいですか?」



「はい。

 好きな様にお呼びください。」



「ありがとうございます!」



 よし、エカトさんと仲良くなろう計画の第1歩目。

 【あだ名で呼べるようにする】が成功したぜ!!



「宇野口。

 そういうのは後にしろ。

 訓練が先だ。」



「……はーい」



 ちぇっ。

 これぐらい良いじゃん。

 だから穂村は人望が…



「何か?」




「い、いやいや!

 何も無いぜ!?

 訓練が先だろ?

 次行こう次!!」




 鋭いな。

 気をつけとこ…




「では皆さん。

 魔力感知を発動させたまま、魔力の流れに意識を向けてください。




 そして、ゆっくりと魔力を加速させて行きましょう。

 魔力の通る管やどれくらいのスピードなのかを具体的に想像するのがコツです。



 魔力は最初、ドロドロした液体と考えるとイメージしやすいかもしれません。」




 なるほどな。

 このゆっくり流れてる奴を加速させて…

 ムズいな…



 そういえば血液は50秒ぐらいで1回循環するんだっけ。

 案外遅いんだな。

 魔力はもっともっと速く…



「1つ注意点ですが、最初から速くしすぎると、魔力酔いを起こし気持ち悪くなりま…」



「うっ…ぐっ…」



 ヤバイ!!

 吐きそう!!




「は!ウノグチ様!

 ()()()()!」




「うっ…

 …………ふぅ。」



 …カトさんが俺の体に触れたところから、少しづつ魔力が減速してるのが分かった。



 どうにか吐かずに済んだな…

 ちょっと…勘弁してくれ…

 もうちょい早く言って欲しかったんだけどな…


ウノ…どんまい。

皆さんもちゃんと人の話を聞いてから行動しましょうね。


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