表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

しゃ、喋った!?

感想、改善点、誤字報告お願いします。

私生活が忙しくなったら更新ペース落とします。

 五十嵐視点




「………迷いました。

 ちょっと散歩していたら……」



 探索も散歩も同じようなものだ。

 迷いそうにもなっていたし、

 嘘は言ってない。



「なるほど。

 ここは広いので仕方がありませんね。

 ご案内いたします。」





「………ありがとうございます。」





 これで今日の探索は終わりか。

 仕方ない。

 これ以上は怪しまれる。




 部屋で魔法を探しながら休むか。

 出来れば女神の部屋や星を管理している部屋を確認したかったのだがな。




「ここです。

 散歩をする際はお気をつけくださいね。」




「…はい。」




 この執事も、警戒しないとな。






 ◆◇ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◇◆


 穂村視点




 やはりみんな緊張感が足りないな。

 五十嵐は分からんが…

 宇野口に至っては何も分かってない。



 ここは異世界だ。

 やはり()がいないとみんなすぐ死ぬな。

 俺がみんなを引っ張るしかない。



 今は宇野口もイラついてるだろうが、冷静になれば俺が正しい事に気づくはずだ。



 これまで様々な事に触れてきたが、転生モノはよく読んだ。

 俺の知識があれば問題なくここでも生き残っていけるはずだ。




 皆が俺の指示に従って動けば確実に生き残れるのだが…





 …その為にはまず、俺が頼れる事を理解させる必要があるな。

 明日の訓練で皆より1歩先に行っていることを証明したい。




 …魔法か。

 魔法を一足早く習得すれば活躍できるな。

 技名を言えばいいだけだから、見つけることも容易だろう。




 俺の属性は炎と活。

 活はバフ効果だろうな。

 試しに…



()()



 おお!

 また何か動いている感じがある!

 成功だな。




 さて、どういう効果だ?

 多分自分への身体能力向上あたりだろうが…




 また明日の訓練で試そう。

 さて、次は…






 ◆◇ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◇◆



 宇野口視点





 …俺が悪いのか?

 確かに俺は転生・転移モノは読んでなかった。

 だが、それは人それぞれの趣味じゃないか…




 なんで俺だけ…

 穂村は露骨に俺が足でまといだ、という表情してたし。

 みんなもそう思っているんだろうか。




 ……ふぅ。

 今クヨクヨしても仕方ねえな。

 明日からの訓練でめちゃくちゃ頑張ろ!!




 もう足でまといだなんて思わせねぇ!!

 よし!!

 明日に備えて寝…




 …夕飯食って無かったな。

 確か執事のエカトさんが大部屋で食べれると言っていたが…気まずっ!!




 今は穂村とは顔を合わせたくねぇ!!

 なら、今すぐ行ってすぐ食って戻る!!

 この時間ならまだ誰も食ってないだろ!!



 行こう!!










 大部屋の扉の前まで来た…

 さて、ここからどうするか。



 誰もいないよな…

 …とりあえず入ろう。



「失礼します…」




 返事が無い。

 よし誰もいな…




 居るじゃん!?

 あ、五十嵐か。




「五十嵐君か。

 もう食事取るなんて早いな。」




 コクッと頷く。

 まぁ意思疎通できるだけマシだと思うか。



「さぁて〜

 何を食うか…」




 お茶の注げるドリンクバー的な機械の横に、バイキング形式で色々置いてある。

 野菜食わねえとな…




 お米は無いんだな。

 残念だ…

 パンはある。




 この世界の食事に沿ってるんだろうな。

 パンを中心とした食事ね。

 米も食いたいんだがな…




 今度女神様に頼んでみよ。

 女神様ならきっと調達できるはず。





 …というか五十嵐は気配消すの本当に上手いな。

 食ってるはずなのに全く音がしねぇ。




 とりあえず皿に盛り付け終わったから座る。

 円卓なので、とりあえず五十嵐の反対側にした。




 …めちゃくちゃ静かだ。

 確かに話す必要ないけどさ…

 話しかけていいかな。






「…宇野口」






「うおっ!?」



 五十嵐が自ら喋った!?

 は、話しかけてくれるなんて!!

 しかも変な声出た!!




「は、はい!!」





「五十嵐と呼んでくれていい…

 宇野口が君付けは気持ち悪い…」




 うっ…

 心に何か刺さった…




「あ、ああ、分かったよ五十嵐…」




 そっか…

 気持ち悪がられたのか…

 はぁ…





「…宇野口

 魔法は他に見つけたか?」




 え?




「他に魔法って…

 どういうことだ?」





「…この世界での魔法発動条件は技名を言うことだけ。

 即ち、知らない魔法も技名だけ適当に言えば、そのうち何かしら発動できるってことだ。



 まぁ宇野口の場合は雷だから自分に合うのを探すのは難しいかもしれないが…」





「えっと…技名?」




「…そう。

 試しに()()、と言ってみろ。」




「…分かった。

 ()()




「…注目したもの関してある程度詳しい説明が浮かび上がるはずだ。」





 なるほど。

 じゃあ晩飯に注目っと…




 うおっ!!

 これは…食材の種類か?



 カムギ粉?

 小麦粉じゃないのか?



「…上手くいったようだし、俺は戻る。

 じゃあな」



 え?



「えっちょっ五十嵐!?

 もう戻るのか?

 あ、魔法の件ありがとうな!!




 って聞こえたかな…

 そんなすぐ出ていかなくても…」





 はぁ〜明日改めて礼を言うか。

 まぁいいや。

 凄くいい事を教えて貰った。



 寝る前に少しだけ魔法を探しとこうかな。

 俺も戻ろう。





 こうして俺は部屋に戻った。



 ……そして気づいたら朝である。

 はぁぁぁ!?




 やかしたぁぁ!!

 せっかく教えて貰ったのに!!

 確かに色々あって疲れてたが初日から寝落ちか…



 うーん…

 よし!!

 訓練頑張ろ!!





 こうして俺は支度を整えて朝飯を食べるため、大部屋に向かった。

 …穂村がいた。

 忘れてたぁぁ!!


どうにか間に合ったぁ〜

やっぱり余裕を持って行動するのは大事だと再認識しました…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ