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つ、辛い...

異世界らしいことやっとします!

感想、改善点よろしく!

誤字報告もできれば…

「確認も出来たようですので、とりあえず外に移動しましょう。」




 ふぅ、

 やっと外に出れる。

 ここに来てからなんだかんだで、全く動いて無かったからな。




 部屋をでて少し複雑な道を進んだ後、俺たちは外に出た。




「この星の空もちゃんと青なんだなぁ。」



 どうでもいい事をボヤきつつ、周りを見渡してみる。

 出てきたとこを見ると石造りの神殿のようになっていた。




 植物のツタも絡まっている。

 そこそこ年季を感じるな。

 周りも植物やら木やらが多い。

 森の中なのか?





「では早速魔法を使ってみましょう。

 それにあたって、皆さんの魔法適正を教えて頂きたいのですが…」




 魔法適正?

 あぁ、これか。

 えっと、俺の場合…



 個体名 宇野口龍也

 種族 人間


 特性 異世界人

  女神の祝福(成長速度の補正)


 魔法適正 雷属性


 スキル 無し


 性格 イイ意味でバカ



 雷属性か。

 結構強そうだな!



 でも、相変わらず…

 ()()()()()()()って…




「では、端っこにいるタツヤさんから順番にご報告をお願いします。」



 おお、俺からか。

 まぁコレなら…



「雷です。」



「おお!雷とは!

 なかなかに威力が高い属性ですね!

 これは期待できます!!」



 きたぁぁぁ!

 良かったぁ。

 女神様の前で恥はかきたくないからな!















 …………。

 ………え?

 なんで誰も何も言わないの?




「えっと、タツヤさん。

 他の属性の報告もお願いします。」




 ふぇ!?

 他の属性!?

 えっと…。




 何度見ても魔法適正の横には雷属性としか書いていないんだが…

 後、あるのは…



 性格ぐらいか…

 いや、違うだろ。

 言いたくねえし…え?違うよな?




「え、えっと、タツヤさん?

 もしかして…言いたくない理由でも?」



 無い!無いです!!

 心做(こころな)しか他のやつの視線も熱い気がする!

 期待値が高すぎて辛い!!

 


 いや、嘘だろ!?

 これはもう言うしかないか…

 でも、期待を裏切るのはっ!

 くっ、俺!覚悟を決めろぉぉぉ!!





「ひ、1つしか…無いです…」




 じ、自分でもビビるぐらい声小さくなった!!

 いや、でも…

 この空気よ…

 やっぱり性格って線も…

 無いよな…



「………そ、そうですか!!

 い、いや、魔法適正はあくまでその人の得意な魔法ですので、決して他の魔法が使えない訳では無いのですよ!?





 ただ…

 ()()()1種類だけと言うのも珍しいもので…

 普通の人でも2種類はあったりしますが…




 ま、まぁ!!

 タツヤさんの雷属性が特出し過ぎているというのも考えられるので!!

 は、はい!!頑張りましょう!!」





 いや…

 これ、オワタだろ…

 どうするよコレ…

 …………………。

 




 とりあえず、頑張るか…。









 こんな感じで、みんなの報告は進んでいった。

 それぞれの適正は



 穂村

 炎、活


 冷泉

 水、氷、癒


 五十嵐

 風、探知


 景山

 地、植物





 …なんか皆、名前に合いすぎじゃない?

 俺だけ?

 置いてきぼりですか?

 確かに宇野口達也って何も連想できないけどさ…



 …たまたまだな!!

 きっとそうだ!!

 そういうことなのだ!





「なかなか皆さんバランスがいいですね。

 2個目の()()()()も相性の良いものですし、冷泉さんに至っては3つです。




 初期状態で3つとは期待大ですね。」




 初期状態で3つ?

 と、ということは…これから増える可能性があるということか!!

 確かにさっきも最初にって言ってたしな!




 よ、よし!

 頑張って増やそう!!




 もう一度!!

 女神様に褒めて貰えるように!!

 えへへへへへへ…




「……ツヤさーん!

 タツヤさーん!!大丈夫ですか?」




「あ、はい!

 大丈夫です!」



 やべぇ…

 またやっちまった…

 俺、ニヤニヤしてたかな…




「では1度皆さんで魔法を使ってみましょう。

 魔法の発動は簡単です。

 魔法の技名を行えば、それに応じた魔法が発動します。」




 お、詠唱が無いんだな。

 楽でいいけど、なんか…

 詠唱とかしたかったな。




 我が身を(かて)に敵を焼きはらえ!!

 ヘルファイヤー!!

 的な…




 アレ…?

 俺、いくら覚えるの苦手だと言っても…

 技名だけなら…大丈夫だよな?




「1度行った技名は()()()()()()に記録されます。



 表示されている属性の場所を押せば技名が板に浮かび上がるので、忘れても心配はありません。



 自分の適正以外の魔法を使った場合、記録されませんのでご了承ください。」




 なんという親切設計!!

 これなら大丈夫だ!!

 雷属性以外だったら記録されないってことだけど…

 ……頑張ろ。



 っていうかさっきから女神様、俺の疑問に思ったとこばっかり説明してくれるんだけど……

 心読めるのかな…

 もしそうなら俺結構ヤバいぞ?




「では皆さん。

 さっそく魔法を使ってみましょう。

 最初なのでボール系にしましょうか。




 ここから森の方に向かって

 〜ボール。

 と手をかざしながら言ったら発動します。




 〜の所には、



 炎ならフレイム

 水ならアクア

 風ならウィンド

 地ならクレイ

 雷ならエレクトロ



 を入れて下さい。

 では、どうぞ。」




 モ〇スターって入れたい!!

 でも、入れたら終わる気がする…。

 やめよ。



 えっと、俺は雷だからエレクトロボールになるわけだ。

 1番長いな…



 まぁいいや!

 初魔法!

 行きます!!




「エレクトロボール!!」

「フレイムボール」

「アクアボール!」

「…ウィンドボール」

「クレイボール」



 おお!?

 体の中からなんか出てる!?

 いや、出てないのか?



 見えないけどなんか動いてるぅぅ!

 これが魔力って奴か?

 ………ちょっと気持ち悪いかも。




 そんなことを思っていたの同時だった。

 かざした手の先の空間にビリビリした球体が現れたのは。

 その球体は少しずつ大きくなっていった。



 ただ眺めるしかなかったが、次の瞬間、その球体は森の方向へ飛び出して行った。

 みんなも同じような感じだ。



 それぞれ異なった球体が森の奥の方へ飛んでいくのに、俺たちは暫く目を奪われていた。

 ただただキレイだった。
















「…皆さんうまく発動出来ましたね。

 皆さんが感じた()()が動く感覚はアビスエネルギーが動いてる証拠です。



 そのエネルギーは魔法を使えば減りますが、時間と共に回復していき、元の状態より大きなエネルギーとなります。」





 なるほど…

 アビスエネルギーが所謂(いわゆる)魔力って訳だ。




「皆さんお疲れ様でした。

 さっそく訓練を始めたいところですが…

 やはり転移初日なので、今日はしっかり休んでください。




 部屋は先程いた場所。

 ()()()()の中にそれぞれ用意してあります。




 1度、皆さんで話し合いでもして貰って、ゆっくりして下さい。

 ではこちらに。」





 こうして俺たちは元の場所に戻った。

 魔法を初めて発動したあの感動はいつまでも忘れられないだろうな。

期待って時々辛いよね…

だからって、自分に期待しないのもやる気が起きなくなるし。

難しいね、期待って。

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