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お、大鳳!!

前短めだったんで少し長くしました。

設定だけでも楽しんでね。

 白く光る教室の床、困惑を隠せない同級生と教師、もちろん俺もパニックである。



「……えぇぇ!? これ夢!? やっぱ寝たか俺…

  だがその割にはリアリティ高いし、頬つねったら……」



 っっっ!! 痛いよね!! 分かってたよ!! そりゃ!!

  でも、じゃあこれなんだよ!?




「宇野口君、これは夢じゃないよ、多分だけど…」



 隣の席のネット小説オタク、頭の中ではそう呼んでるなんて言えないがそんな大鳳(おおとり)が話しかけてきた。



 ちなみに大鳳の頬も少し赤い。

 もう頬はつねったってことだけは推測できた。



 でも、この状況下で落ち着いていられるなんてちょっと見直し……



 アレ!!コイツ、この状況を楽しんでやがる!?



 もしかしたら頬の赤みは別の理由かもしれない。興奮した様子でさっきから席の下で静かにガッツポーズをしている。



 頬の赤みは興奮か!?



 ちょっと引いたが、おかげで落ち着きを取り戻せた。眠気も消えたし…



「夢じゃないって、じゃあお前は何が起きてるか分かるのか!?」



「これはね!…いや、すぐ君も分かるよ!」



 説明を放棄された…が今はそんなこと気にしていられない。

 心做(こころな)しかさっきより光が強くなってる気がする。

 焦る気持ちが込み上げてきた。



「やっぱこれヤバイんじゃねえの!?

 なぁ大鳳(おおとり)!!」



「ふふふっ。大丈夫さ。僕達は選ばれたんだ…

  やっと夢が叶うんだ!! っっっっっっっっっっ!! こんな嬉しいの初めてだ!! さぁ!! さぁ!! 来い!!」



「えっちょっ!!大鳳!?なぁ返事を!!」



 コイツちょっとイカれてるのかと疑い始めたのと同時だった。




 急に光が強くなった。

 目が開けられない。

 意識が飛ぶ前に聞こえた気がした。

 大鳳の…



「またアッチで会おうね!!宇野口君!!

  アハハハハハハハハハハ!!!」



 そんな普段大人しい性格からしたら想像もつかない笑い声が……














 ◇◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆◇
















  「えっと…、ごほん!

  えー、皆さーん、 起きてくださーい〜」




「うう〜ん……

  は!俺はまた寝たのか!

  まずいっ! このままではビリの宇野口に…」




 パンっ!!




 目の前で大きな破裂音が鳴り、俺は意識をやっと周りに向けた。




「あ!! 違います先生!! え? 白い部屋…?

  これ……は……………………え………?」





 俺がいたはずの教室はそこにはなかった。

 その代わりに白い、以外の特徴がない部屋が広がっていた。

 そして、目の前にいたのは、M字ハゲの中年おっさんではなかった。



 長身で、スラッと腰元まで伸びたブロンドの髪。

 所々銀髪も入っているようだ。

 だからといって決して老けてる訳じゃない。




 顔の造形は恐ろしいほど整っており、まさに人形と比喩する他ない。

 彼女の白い服はその美しさをさらに引き立たせている。

 体の方は……まぁ控えめかな…。




 だが、それでも感動を覚えるほど美しい女性だった。

 M字ハゲ中年催眠術師と交換するには対価が釣り合ってな…



「ねぇ君。」




「えっ、あっ、俺ですか!?

  はい! 宇野口龍也(たつや)16歳です!!

  以後お見ちっ!、、お見知り置きを!!」




「……ふふっ……タツヤ君ね………よろしくね。」




「はい!!」




「じゃあ皆起きたことだし。

  説明をはじめしょうか。」











 ◇◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆◇


女神エリス視点







 ウノグチ タツヤ、この子は使えるわね…。

 この美貌の前じゃどうしようもないだろうけど!!



 流石私ね!!

 問題は他の子…

 ウノグチは多分バカだから使いやすいだろうけど…、



 まぁこれから分かるわ。









「じゃあ改めて。

  私は女神エリス。この星の管理をしている女神です。



 訳あって皆さんをここに呼びました。

 どうか御協力をお願いします。

 皆さんが今いるここは…」





「あのぉ」




 チッ!まだ喋り始めたばかりだろうが。

 ふぅ…平常心平常心




「説明ならまだ途中ですが…」





「ひぃ! す、すみません!!…………でも1つだけ!」





 おっと、凄みが少し出ていましたかね。

 まぁこのくらいなら大丈夫でしょう。

「はぁ… はい。 なんでしょうか?」





「僕たちは戻れますか?」




 ……………




「……えぇ!!えぇ!! もちろんです!!

 御協力して頂いた暁には、報酬も兼ねてしっかりと元の地球へ送り返させて頂きます!」





 鋭いなコイツ。

 まぁ想定内の質問だけど…

 ちょっと警戒はしておきましょう。




「貴方の名前はなんと仰るのですか?」




「な、名前は、景山蓮(かげやまれん)です。」




「カゲヤマさんですね。

  貴方は、テンセイモノ、テンイモノっと呼ばれる小説を読んだことが?」




「は、はい。 よく読んでましたが…」




 やっぱりか…



「なるほど。 確かにそれなら納得です。

  もう少し説明するので暫しお待ち下さいね?」





「はい…すみません…。」




 コイツは要注意っと。




「では、説明を再開しますね。

  皆さんのいるここはこの星の中枢です。

  ここでこの星の管理、防衛などを行っています。



  管理というのは、この星に大きな影響を与えるような個体、災害などをなるべくコントロールすると言うことです。



 また、ここで対魔王の作戦、勇者の抜擢なども行っています。

 魔王はこの星の生物を滅ぼそうとする邪悪な生物、勇者はそれの退治をするorした人の事だと考えていただければ。」



 次は…、



「この星はいわゆる地球のパラレルワールドです。

 違うのは魔王、勇者がいること。

 生物の誕生の仕方が違うこと。

 神が実際に存在すること。

 大きな違いはそれぐらいでしょうか。」




 ここ辺りで質問挟んだ方がいいかしら。

 面倒だけど、これも私の輝かしい未来のためだと思えば!!



「ここで何か質問はございますか?

  あ、どうぞ。」




「失礼。

  俺の名前は穂村龍輝(ほむらりゅうき)

  俺も転生モノは読んだことがある。

  ここの文明レベルと魔法の有無を教えてくれ。」




 コイツも、テンセイモノ知ってるのかよ…。

 警戒しないといけないわね。



「どうも。ホムラさんですね。

  ここの文明レベルはあなた達の地球で言う中世です。魔法もあります。



  一般的なテンセイモノと同じだと考えていただいて結構です。」



「理解した。

  感謝する。」



「構いませんよ。

  …他に質問も無さそうなので続けますね。」



「えーっと、御協力の内容ですね。

  まず、現状からお話致します。

  現在、この地球にある神が向かって来ています。

  目的はこの地球のエネルギーを全て奪い、自分のモノにすること。




 この場合のエネルギーは生命やこの星自体も含みます。

 …補足致しますね。

 まず、この世界には()()()()()()()()というものが存在しており、どんなものにも()()は含まれています。



 濃度や含有量は違えど神やら星やら人間やらが持っており、このエネルギーを一定以上持った生物を()と呼ぶ。そして、そのエネルギー量がそのままその生物の格となります。」




 …コイツらちんぷんかんぷんって顔してるわね。

 まぁそのうち分かるでしょうけど。

 もっと分かりやすい説明を…



 ………あーもうっ!

 面倒臭いったらありゃしないわね!

 なんで私がこんなことしないと行けないの!?

 この程度も理解出来ないなんて、やっぱり生物として格が低いとこんなのばっかりなの!?

 こんなヤツらでホントに大丈夫かしら!?

みんなは転移したら最初何を質問する?

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