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た、体力…

お疲れ様です。

マジでマイペースですが、書き終わったので投稿します。


「勇者様方にはこちらの5つの部屋を使って頂きます。

 毎食訓練の時以外はお部屋に運ばせて頂きます。

 トイレやシャワーは部屋にございます。

 また何かあればメイド達が随時対応いたします。

 何か質問があれば御気軽にどうぞ。

 では、私はこれで。」


 そう言って騎士さんは去って行った。

 とりあえずそれぞれの部屋を決めて中を確認する事にした。

 中は凄かった。

 本当に流石お城だなぁ…って感じだった。

 なんでこんなに感情が篭ってないかって?

 そりゃあの剣聖が…



「お前らはまだ若い!!

 ならば今のうちにするべきなのは基礎体力を付けること!

 よって早速部屋だけ確認したら走るぞ!

 なぁーに心配は無い!

 俺はこう見えてモスと同じく30代後半!!

 俺に追いつかれずに城の1階を1周出来たら今日は解散だ!

 ただ、追いつかれた場合は2階でもう1周する!

 この城は17階まであるから、最初で走りきれよ!!」


 無理ぃぃぃぃぃ!!

 俺体力無いんですよ!!

 分かります!?

 もうぬくぬくと育てられた現代っ子なんですわ!

 終わった…。


 この中で体力が無いのは…俺と五十嵐か?

 …五十嵐はいつも通り感情が分からない。

 焦ってないのか?

 その他3人は体力あるんだよな〜

 穂村のあの上から目線の性格は、本人にそれ相応の能力があるからそうなったんだった。

 まぁ実はそこまで飛び抜けてる訳では無く、上から数えて1桁みたいな能力が多いだけなのだけども。


 とりあえず荷物置いて行くか…

 地獄に…



 ◇◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆◇

 穂村視点


「よーーし!集まったな!

 早速走るぞ!

 ルートはこの用意した紙に書いてある。

 …よし、確認できたようだし早速10秒後に始めるぞ。

 お前らが走り始めて1分後に走り始める。

 まぁ、俺みたいなオッサンに負けんなよ?

 始め!」



 …と忙しなく走り込みが始まった。

 早速前に出てくるのは俺と冷泉と景山。

 俺らは学年でも体力がある方だった。

 景山に至っては1位だった。

 本人のひたむきに努力できる性格が出ているのかもしれない。

 まぁそんな事はどうでもいい。

 ここは魔法のあるの世界。

 ならば早速使わせて貰おうじゃないか。


()()


 …なるほど。

 体力は回復せずに、少ない体力で大きく動く能力。

 早く使っておけば良かったな。

 もう五十嵐と宇野宮は見えない。

 この城はまず外側に大きな通路が壁に添ってあり、内側に入るとまた同じのがと、バウムクーヘンのような構造をしている。

 通路一つ一つが戦争の際には多重の魔法壁を展開するそうだ。

 中は恐ろしく安全だな。


 新しい技の研究でもしながら走るか。

 新しい魔法を覚えすぎると、許容に耐えれずに魔空破裂を起こすが、覚えずに技として身に付けると大丈夫なようだからな。

 まずは体の()()()()()

 炎はプラズマだ。

 そして体の一部を燃やす魔法もある。

 ならば、好きな時に炎とまでいかずともプラズマ化はできるようにしたい。

 …さて、どうするか。

 まずは左腕を燃やしてから…



「お前らおせーぞ!!

 30代のオッサンに負けていいのか!?

 さぁ頑張れ!!」



 追いつかれそうだと!?

 景山と冷泉は!?

 …もう見えない。


 身体強化魔法が有るのと無いのではここまで差があるのか。

 そして、その身体強化魔法を使っている若者に追いつく30代生身のオッサンか…

 恐ろしいことこの上ない。

 …が、どうやら今回は俺の勝ちのようだ。


「ゴールっと。

 おーーーい!!

 穂村と俺はゴールしたぞー!

 遅すぎるとペナルティ出すぞ!!」


 このおっさん地味に鬼畜か。

 というか、何故宇野宮は強化魔法を使わないのだろうか。



「ああああああああ!?!?!?!?

 止まらねえぇぇぇぇぇ!!

 グボッ!?」


 …コントロール出来なかったからか。

 おっさんも少し引いてるし。


「…穂村と宇野宮はゴールだ!!

 急げ!!

 おい、宇野宮。」


 まだ壁に半ばめり込んでいる事は気にしないようだな。


「は、はい…」


 ゴボッと音を立てて壁から出てきた。

 どこのコメディーアニメだ。


「お前は明日から基礎訓練より魔力の制御の訓練を優先させる。

 まずは最低限、強化魔法を使えるようにしろ。


 …よし、みんなゴールしたな。

 穂村は先にゴールしたから今日は自由行動だ。

 魔法の研究でも、城探索でも好きにしろ。

 他のやつは上の階で15分後にもう一度だ。

 ()()しろ。

 以上だ。」


 ということだそうだし、俺は部屋に戻るとしよう。

 …と思ったが、城の中を把握する方が優先か。

 探索魔法も覚えるか…




 〇ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〇


「魔帝様!!おやめ下さい!!

 施設が崩れてしまいます!!」


 その場所は城から少し離れた場所にある。

 壁にはビッシリと新魔法のアイディアが書き記されていている。

 今その壁には亀裂が広がっていて、地面の揺れと怪しい光が中央から発生している。


「待て!!もう少しで出来るはずなんだ!!

 理論的は完璧!

 後はコントロールを…」


「もう既に壁が壊れかけて…ッッ!!

 申し訳ありません!

 ()()()()!」


 地面の揺れは収まり、光も消えた。

 残ったのは中央に立っている紫のローブを着た男。

 呆然と立ち尽くした男は膝から崩れ落ち…


「ああああああああああああ!!!

 何故だぁあぁあああ!!!

 何故止めたあああ!!

 …いや、分かっている!!

 分かっているんだが!

 あああああああ!!!!」


 そう叫んだ後にボソボソと何かを言い始めた。

 助手らしき者には聞こえないような声だったが。


「魔帝様……そうだ!!

 女神様のところから転位者達が城に来たらしいですよ!

 そこに行きましょう!」


 それを聞いた男はピタッと止まり…


「それを先に言え!!

 支度だ!!急げ!!」


 また忙しなく動き始めた。

 この男はこの世界随一の魔法研究家。

 そして、第11代目魔帝だった。

違う世界の物語とかも色々作っていて、そのうち投稿すると思います。

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