春の空と生
夕方 お空を見てごらん
お空の色が変わっていく
昼間はあんなに鮮やかだった
青もすっかり濃くなっていく
澄み切った青からだんだん
コバルトブルー
純色の青
藍色
そして紺
と暗くなっていく
いま 藍色の空の下
たそがれの中 ぼやけていく
頭の中が ぼんやりする
周りが遠ざかっていく
ずっと遠くには
だいだいと
ピンクと
少し水色もあり
調和しあっている
昼はあんなに暖かくて
気持ちがよかったと思ったのに
日というものが消えゆくと
いきなり寒くなっていく
春の野を駆ける私
その目は少し
寂しげ
それでも私は
一生懸命生きていく
春の“あい”を感じながら
それで いいのだ
この“あい”に包まれながら
私たちはいまを生きている
どんな山をも越え
生きていく
実は、この詩は階段状、つまり、山の形になっています。
それも踏まえて、もう一回詩を「見て」みてください。