第7話:これから…。
遅くなってすみません。
リアルの事情でなかなかPC触る時間がなくて…。
後書きの方に、編集状況など書きました。
さきほどの現状を理解し、その後の対応が大変だった。
160センチの俺をからかう奴、茶色い生物の討伐、ベッドの下にある本についての言い訳。
それらを何とか解決して、本題に戻る。
「えー、やっと落ち着いたわけですが、本題に入ってよろしいですか……?」
一息ついた俺がしきることにする。
そして3人が返事をする。
「はーい……。」
どうやら反省はしているようだ。
「そんなに気を落とさなくていいよ。それより、これからのことなんだけど―――。」
最後まで言う前に、美羽が言葉を遮ってくる。
「はいッ、はいッ!」
どうやら何か言いたいらしい。
さっきまで反省してたのに、切り替え早いな…。
「な、何?」
「今日の学校で、校長室に呼び出されてたけど、何て言われたのッ!?」
「あっ、あぁ……。校長に言われたのは学校を退学になりたくなかったら、言葉を女らしくすること、女物の制服を着ることだってさ……。あの校長も困ったもんだ…。」
「校長、ぐっじょぶッ!」(ボソッ)
美羽が小さい声で何か言っていたが、聞き取れなかった。
「ごめん、聞こえなかった。もう一度いいか…?」
「な、なんでもないよッ。」
美羽が慌てて誤魔化している。
その理由を聞こうとしたが、楓が口を開く。
「でも……、校長が言っていることは正しいですわね。詠人様は今は女性であるわけですし…。」
まぁ、確かに認めたくはないがその通りだ…。
「詠人……残念だけど…従うしかないと思うよ……。」
「諦めるべしッ!!可愛いし、そうした方がいいよッ!」
凛と美羽もその通りにするべきだと主張している。
仕方ない……。
「わ、わかったよ……。で、でも、いきなり女性らしくしろって、難しくないか……?」
「ふふふッ。そのために私たちがいるのだよッ!」
美羽が満面の笑みで言ってくる。
絶対、面白がってるな…。
「とりあえず、何をすればいいんだ…?」
それを聞いて楓が口を開いた。
「まずは、女性らしい言葉から…ですわね。」
「わかった。やるからにはビシバシ鍛えてくれっ!」
「わかりました。」
「…了解……。」
「おっけぃ!」
ということで、まずは女性らしい言葉を身につけることになった。
「ところで、今日俺が―――。」
全部言う前に言葉がかぶさってきた。
「もう、始まってますわよ。」
ボスッ。
「何するんだよっ!」
楓が笑顔で頭を軽く叩いてきた。
「女性らしくするのですよね……?」
言い返せない…。
「くっ……。」
ボスッ。
またか……。
「…違う……。」
「い、今のがっ!?」
「チェストッ!!」
ゴスッ。
美羽が殴ってくる。
1人だけ威力が違ったのは黙っておこう…。
「っ……。」
「女の子はそんな風に言わないよねッ?」
「は、はい……。」
こんな感じで鍛えられるのか…。
なかなかきついな…。
「…続きは……?」
凛が続きを聞いてくる。
「えっと…、今日私学校に行ったけど、クラスのみんなには女ってこと気づいてた…?」
「無問題ッ!」
相変わらず美羽の言葉はわかりづらい……。
「気づいてないと思いますよ。」
「そうなんだ…。楓、ありがとう。」
ホントありがとう…。
君のおかげでいつも状況がわかりやすい。
「い、いえ。お礼なんて…、当然のことをしただけです。」
「な、なんで、私にはお礼言わないのッ!?」
「なんでかな…?自分の胸に手を当てて聞けばいいよ。」
美羽は適当にあしらっておこう。
その時、凛が口を開く。
「…詠人。今日は…もう遅いから帰る……。」
「え、あ、わかった。」
外を見てみると、もう夕方から夜になっていた。
「もう暗くなってる!?私も帰るッ。」
「私も帰りますわね。詠人様。」
そう言ってみんな玄関へ向かう。
そして玄関で、
「今日は遅くまでごめんな!…違った、遅くまでごめんね!」
女性らしい言葉、難しいな…。
「私たちがいないからって気を抜くなよッ!ワトソン君ッ!」
美羽が念を押してくる。
「わ、わかってるよ!帰り、気をつけてね。」
「詠人…バイバイ…。」
「では、詠人様、失礼しました。」
「うん。」
バタンッ
「やっと静かになったか……。」
家の中は1人になり、静寂につつまれた。
「よし、お風呂でも入るか。」
続く。
次回UPは29日を予定しております。(遅くなったり早くなる場合があります。)
第1話:戸惑い。を修正。
第2話:学校へ…。part1・part2をまとめ&修正しました。
第3話:来訪者…。を修正。
第4話:真実…。を修正。
第5話:修羅場…ではないです。を修正。
第6話:掃除大作戦。を修正。
まだ、誤字や文法が間違っているところがありましたら、ご指摘ください。
それと、別の小説「Brave Heart」を公開しました。
時間がある時に読んで頂ければ嬉しいです。