18話
えーと、2年ぶりくらいに書かせていただきました。
今までの内容を忘れていたので、読み返しての続きです。
若干の内容の食い違い許してください!(´・ω・`)
指摘あったら修正します。。
「ふぅ…。よいしょっと…。」
俺は息をついた。
今俺達は、家の中じゃ訓練するものじゃないと言う楓の発言を受けて、
近所の裏山に移動してきたのだった。
「結構疲れたな…。というか、慣れない身体だからかな…?」
その発言を受けて凛は淡々と、
「女の子は……かよわい…存在…だよ…?」
と疑問を疑問系で返してきた。
自分も女の子になったという自覚をしろってことかな?
というか、凛…。
全然息上がってないな…。さすが協力者(?)!
それだけ鍛えてるのかな…?
そう思っていると後ろにいた楓が口を開く。
「凛ちゃんの仰るとおり女の子って、か弱いんですよ!こんな山道…なんてっ…!」
な、なんか鬼気迫るっていうのか、迫力があるな…。
そのぐらい強い声量だった。
「そ、そうなのか…」
と慌てて返事をする。
「なのに、詠人様ったら!私のペースも考えずに…凛ちゃんとどんどん先へ…」
今度は悲しそうな顔でそう言ってきた。
記憶を振り返ると……
「………。」
確かにそうだったような気がしてきた。
道は一応舗装されているとはいえ、お嬢様にはきつい道のりだったようだ…。
これは謝るしかないよな…。
「うっ…、ごめん…!」
本気で謝った。
すると、
「い、いえ。あ、あ、あの私、そんなに気にしてません。こちらこそ…すみませんでした」
と返してきた。
楓らしからぬ慌て方だ…。
どうやら思わず口走ってしまったことに対して、
本気で謝罪させたことを申し訳なく思ったみたいだ。
というか、楓ってこういうキャラだったっけ?
確か…こう…もっと大和撫子みたいな女性だった気が…
そう考えていると、
「詠人……。ちょっと……」
楓には聞こえないような声で、
クイクイと手を動かし凛が俺を呼ぶ。
「どうしたの…?」
「楓は……ちょっと…安心したんだと…思う……」
「えっ!?」
「考えて…みて…」
「ん?何を…?」
「たった3ヶ月前までは、私がいたとはいえ黒い影に会って不安だった…。そして今理解者がまた1人増えた。1人増えるだけでも…大分…安心できる…って…いうこと……」
親友である楓を思っての発言だった。
というか、こんな饒舌な凛初めて見たな…。(語尾は元通りだけど)
そして考えてみる。
ドタバタが落ち着いて、この今の状況を考えると、
「安心して、今まで抑圧されてきた内面的なものが出てきたってことか…?」
なるほど何となく分かるな。
確かに俺も、あの黒い影に遭遇して凛に助けてもらったとき安堵した。
それにすぐ楓も姿が見えるということも分かった。
あの時は、何というかこう…大げさに言えば緊張から心が解放された感じがした。
まだ不安が残っているとはいえ、楓も同じだったということか。
それにしても、よくその状況で今まで平静を保ってたものだと感心した。
「楓!」
「どうなさいましたか?」
「何というか…その…これからもよろしくな!」
何を言ってるんだろう俺。
今までを理解した上でもっとかける言葉あるだろうに…。
「はい…?よろしくお願い致します?」
?マークを頭上に浮かべながら楓はそう答えたのだった。
「一息…ついた…トコで……始めよう……」
凛がそう宣言した所で、この銃について開発者である楓が説明してくれた。
KV-1はハンドガンというカテゴリーに属する。
また銃には、単発式・複銃身式・回転式・自動式といった種類に大別されること。
このKV-1は、自動式というものらしい。
そして肝心の弾丸だが、どうやら魔力を消費して精製するみたいだ。(魔力が続く限り弾数は無限)
その他は企業秘密らしい。
まぁ要するに、外画でみるような銃だな。
「じゃあ…構えて…みて……」
説明は楓だったが指導は凛の担当らしい。
凛は俺を助けてくれたとき、スナイパーライフルを使用していた。
普通に考えて妥当だな。
「わかった。」
そう返事をしてそれっぽく構えてみる。
が、
「だめ……」
すぐにダメだしを食らった。
うーむ…、よく映画で見る感じで構えてみたんだがな…。
「脇が甘い腕先ももっとまっすぐ空いてる方の手で固定して先のフロントサイトを覗き込むようにそれからもっと真剣にこのデクノボウ…」
「っ!?」
うわ…凛さんが超饒舌です。
すっごいペラペラ話してる…。
てか最後の方ェ………
「早く…構えて……」
そう急かされてまた構える。
しかし、またダメ出しを食らう。
また構える。
ダメ出し。
の繰り返しを1時間ほど繰り返した。
その間、楓は何やら持ってきたミニノートPCを見ている。
そして、
「妥協点……」
どうやら何とか合格のようだ。
俺の額にはいつのまにか汗が浮かんでいた。
こんなにも扱いが難しいとは…先が思いやられるな…。
「次は…撃つ……」
「…。やっぱり撃つんだよな…。」
俺は少し気後れした。
なぜなら素人がいきなり銃を撃てと言われても無理だろう。
先ほど思いやられるとは言ったものの、よく構えることができたなと自分で思ってしまう。
しかし、自分の身を守るためだ…。
「わかった。やってみるよ。」
「まずは…あそこ……」
そう言って凛が指さした木は、立っている場所から10㍍ほど離れている所だった。
木の中央には赤で丸が描かれている。
そこを狙えということだ。
俺は銃を構える。
「落ち着いて……あなたは…できる……」
「うん…。」
「詠人は…できる…」
フロントサイトを覗き狙いを定める。
そして、指をトリガーへ。
凛が今でも横から声をかけてくれているが、俺の耳にはもう入ってこなかった。
そして、
―――ガンッ―――
一発の銃声がした。
今までの読み返して修正点いっぱいあるなと反省…。
次回も気長にお待ちくだされば幸いです。