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ぐだぐだッ☆  作者: 猫背
17/21

第17話:経緯。

更新遅れて申し訳ありません…。


「え!?楓…!?」


なぜ、彼女が…。

そう思っていると、楓が口を開く。


「『KV-1』…。正式名称『Kerberos ver.1.00』は、わが社の最新鋭のハンドガンです。」


「わが社…!?」


「えぇ…。神楽坂コーポレーションですわ。」


「っ!?」


あ、あの世界でもトップ3には入ってる会社か…。

楓がお嬢様ってのは知ってたけど、そこまでとは…。


「えっ!?でも、その会社って車や家電とかを販売してるトコだよね…?」


「はい、表向きは…。いえ…、『こちら側の世界では』と言った方がよろしいですわね。」


「こちら側の世界…?」


「そうです。こちら側の世界っていうのは、今いるこの世界です。その対しての裏…。つまり、魔法世界においては、色んな物の開発を行っています。その中に、銃などの武器関連も取り扱っています。」


ということは…、


「ま、まさかっ!?楓も魔法世界の人間っ!?」


「いえ、違いますわっ!私はこの世界で生まれて、この世界の住人です。」


そう彼女は答えた。

しかし、俺の頭には疑問が残る。


「え!?でも…、なぜ魔法世界のことを知ってるの…?」


「それは…。」


彼女が答えようとすると、今まで黙っていた凛が口をはさんできた。


「楓は…、正義感の強い人……。」


「…?」


「だから…、最近の出来事を…許せない……。」


「え…?」


凛は何を言ってるのだろうか…。


「どういうこと…?」


素直な疑問をぶつける。


「楓は…、見えているの……。」


「ん?何が…?」


「あの…、黒い奴らを…。」


「…!?」


意外な答えに、俺は驚いた。

そしてすぐに楓の方を振り向く。


だが、彼女は顔を伏せていた。

それが答えとすぐ分かったが、彼女の口から本当か確かめたかった。


「楓っ!本当かっ!?」


嘘であってほしいと思った。

大事な人があれを見たというのは…。

しかし、


「はい…。」


楓は暗い表情でそう答えた…。


「まさか…、見えていたなんて…。」


「詠人…。楓は…あなたより…、大分前に…奴らを見ていたの…。」


凛がそう俺に話かける。


「でもっ!今まで一緒に帰ってて、そんな素振りは見せなかったよな!?」


「えぇ…。」


楓がそう頷き、口を開く。


「そう見えないように…、していましたの…。」


「くっ……。」


色んな事が頭を錯綜して、俺は黙り込んだ…。

すると、


「私は…、楓に…全てを話したの…。」


そう凛は言った。

そして、その経緯を全て話してくれた。


約3ヶ月前、凛が楓と下校していたときだったらしい。

楓が急に怯えだした。

凛は楓の見ている方向を見て驚いた。

そこには、俺を襲った黒い奴らがいたからだ。

そして、凛はそれを見た瞬間すぐに理解し、彼女を落ち着かせた。

さらに、彼女に全てを教えてあげた。

奴らが何者かということ。

自分が奴らを退治していること。

魔法世界が存在しているということ。

など…。


そして、俺が奴らに狙われているということを…。



俺はそれらを理解し、落ち着きを取り戻した。

そして、また質問する。


「ということは、楓にも魔力があるの…?」


「楓に…魔力はないよ…。」


「え!?じゃあ、何で見えてるの!?」


「詳しいことは…、分からない……。でも……。」


凛は言いにくそうな顔をしている。

すかさず、俺は言葉を発する。


「でも…?」


「考えられる理由として……、膨大な魔力の近くにいたから……。その……。影響を…受けたのかも……。」


膨大な魔力…。

そうか…。


「ということは…、俺のせいか……。]


俺は落ち込んだ。


「許してもらえないかもしれないけど…。本当にごめん……。」


そう謝ったが、すぐに楓が口を開く


「詠人様っ!」


「…?」


「私っ、見えて後悔なんかしていませんっ!」


「…!?」


「そのことは気にしていませんし、むしろ嬉しいくらいですわっ!」


楓は笑顔でそう言った。


「え…!?でも俺のせいで…怖い目に…。」


「えぇっ!でも、詠人様のお役に立つことができます!その一歩として、あのハンドガンを作りましたの…!」


その言葉を聞いて…、自然に涙が出てくる…。


「ごめん…、そして…、ありがとう…。」



その後、長い時間涙を流していた…。



そして、しばらくして…。

泣き止んだ俺に凛が口を開く。


「さぁ……、詠人…。落ち着いたようだから…、今から…、そのKV-1の訓練……!」






続くっ!!

お疲れ様でしたっ!

次話もよろしくお願いします。

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