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ぐだぐだッ☆  作者: 猫背
16/21

第16話:意外。

更新遅くなりました。。

俺は、いつものようにベッドで目が覚めた。

あの後、ベッドに寝転んで考え込んでいたら寝てたみたいだ。


時計は午前7時を指していた。


「うん、朝だな…。」


視界の中に黒い銃があるが、見てみぬフリをしながら独り言を吐く。


「今日も頑張るかっ!」


独り言を吐いたのはいいが、やはり気になって銃を見てしまう。


「……って、頑張れるかーいっ!?」


銃が気になって仕方ないせいか、ノリツッコミもしてしまう始末。


「はぁ…、どうしよう…。……、まぁ仕方ない…。」


あきらめモード全快で学校に行く用意を進める。

銃どうしよう…。


「と、とりあえず何があるかわかんないし、持っていくか…。」


そう言いながらバッグに銃を詰め込み、俺は家を後にした。



―――学校―――



そして、教室の自分の席に着く。


「さて…、凛はもう来てるかなぁ…?」


そう言いながら教室を見渡す。

が、姿が見えない。

どうやら、まだ来ていないらしい。


「うっ…。銃のこと詳しく聞こうかと思ってたんだけどなぁ…。」


そう1人で呟いていると、


「詠人っ…、違っ、千尋おっはよーっ!」


この声は…。


「美羽さんおはようございます。」


男らしい口調を使わないことにも慣れてきたな…。


「うん、よろしいっ!」


「な、なにがっ!?」


「女性らしくなってきたじゃないかね、ワトソン君。」


「またワトソン君か…。もう使わねぇっ!」


「ごめんよっ、ワトソン子さんっ!」


こ、こいつ…。

無理やりワトソン君を女の子にしやがった…。


それに対するツッコミを返そうとしていると、


―――キンコーン―――


始業のチャイムが鳴った。

それと同時に先生が入ってきて、美羽は急いで戻っていった。


ふと、また教室を見渡してみる。


「あれ…?珍しく凛と楓来てないな…。」


それから授業が始まったが、結局凛と楓は終日学校に来なかった。



そして、放課後の帰り道。


「凛と楓、結局学校来なかったなぁ…?」


そう美羽に話しかける。


「そうだねー…。凛ちゃんと楓ちゃん来ないとテンション上がらないよぉ…。」


「あの2人から何か聞いてないのか…?」


「うん…。メールしたんだけど返ってこない…。」


「珍しいな…。もしかしてっ!美羽っ、お前嫌われたんじゃないのか。」


そうからかってみた。


「えぇーっ!?も、もしかして…。」


「え!?冗談で言ったんだが、思い当たる節があるのか…?」


「大したことじゃないんだけど…。いつもお昼休みに、弁当のおかずちょくちょく奪ったりー、毎日お菓子もらったりー、うーん…他は……。」


「こ、こいつ…。食べ物のことしか頭にないのか…。」


そう呆れていると、もう家に着いた。


「おっ、もう家の前じゃん。じゃあ、また明日なっ!」


「うん…。また明日っ。他は…っと……。」


まだ考えてるんだな…。

美羽はそう呟きながら自分の家に入っていった。


「さぁ、俺も家に入るか…。」


そう言いながら鍵を開けようとする。

しかし、


「あ…れ…?鍵が開いてる…!?ま、まさか…!?」


俺を襲撃してきたあの黒い奴が脳裏に浮かんだ。

そして、急いで鞄から銃を取り出す。


「取り出したはいいが、使い方って引き金引くだけだよな…。でも……。この前みたいに、戦う術を持ってないわけじゃないんだ…。やってやるっ!」


そう自分に言い聞かせながら、ドアノブに手をかける。


―――ガチャッ―――


ドアを開けるとともに、銃を構える。

と、言っても映画みたいな見よう見まねだ。


玄関を見渡す。


「玄関は異常なしか…。他は…っと…。」


引き続き1階を警戒しながら歩いてみるが異常はないようだ。


そして、2階に上がろうと階段に近づいた時だった。


―――ガタンッ―――


2階から物音が聞こえた。


「な、なんだっ!?」


急いで階段を駆け上がる。

そして、物音の鳴ったと思われる場所の前に着く。


そこは、


「俺の部屋…?」


物音の鳴ったところは、自分の部屋の前だった。


「油断は禁物っと…。」


気を引き締めてドアを開ける。


「誰だっ!?」


銃を構えながら、勢いよく部屋に入る。


すると…、


「ハロー…、詠人…。」


「こ、こんにちは!詠人様っ!」


なぜか凛と楓がいた。


「え…!?」


不意に疑問の言葉が出る。


「な、何で俺の部屋に2人がいるの…?」


すると、凛が口を開く。


「鍵…、開いてた……。」


「え…?閉め忘れてたとか…?」


「ううん……。私が……開けた……。」


それを聞いて楓が慌てて口を挟む。


「わ、私は止めたんですけどね…!」


「用事…、あったし……。」


言いたいことはあったけど、まぁいいか…。


「用事って…?」


「うん…、それ……。」


凛はそう言いながら俺の手元の物に指を指す。

俺はその方向に視線を落とす。


「あっー!?」


忘れてた…。

すぐに、頭によぎる質問を一気に言う。


「こ、これって何!?っというか、あの赤い宝石って…!?なんで、俺に渡したの…!?」


そう俺が慌てていると、


「それは、『KV1』。正式名称『Kerberos ver.1.00』です。」


と楓が答えた。

意外な人からの答えに驚く。


「な、なぜ楓が知ってるんだ…!?」


「だって、それ…。私が作りましたもの!」


ん…?

楓が作ったんだな。

なるほど…。

楓が作ったんだな…。


「って、えっー!?」




続く……。

お読みいただいてありがとうございました。

次回もよろしくお願いします!

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