第15話:術?
更新が大変遅くなって申し訳ありません。
リアル生活の方がちょっと忙しくて…orz
俺を襲った、黒い影の前に通行人がいた。
そのまま歩いたら、黒い影とぶつかる!?
「あ、あの人が危ないっ!?た、助けなきゃっ!」
俺が走っていこうとすると、凛が手でそれを止める。
「待って……。」
「で、でも、あの人が危ないっ!」
「あそこに…行って…、あなたに…できることは…、あるの……?」
―――ガバッ―――
「お、俺は…!」
そう言いながら、俺は目を覚ました。
「寝言か…。…………。」
今見た夢での最後の言葉は、なぜか今も頭に残っている……。
確かにあの時、俺は行動を起こしても何もできなかっただろう…。
「俺に必要なもの……。」
そう考えながらベッドから降りる。
すると、
―――グシャッ―――
「ぐしゃ………?」
変な音がした。
その音の鳴った方向の足元を見てみる…。
赤いガラスのような破片が、無残に広がっている。
「あっ…!?」
どうやら俺は凛からもらった赤い宝石を、踏み潰してしまったようだ…。
「こ、これ…、ピンチの時に使えって言ってたよな…!?」
と、思い出すがその時だった。
赤い宝石の破片が光りだす。
「っ…!?」
目の前が一瞬、光に包まれる。
思わず眩しくて目を閉じた。
そして、すぐに目を開けた瞬間…。
そこにあったのは…、
「えっ!?銃っ…!?」
それは俺の目の前で浮かんでいた。
そして、銃口は俺とは逆を向き、手に持てと言わんばかりの位置に…。
「な、何でこんな物が出てくるんだ…。ま、まさか、あの赤い宝石の中に入ってた黒いものって……。」
まさかと思いながら、おもむろにケータイを手に取る。
「えーと…、凛、凛っと…。」
電話帳から凛の名前を探す。
「あったっ!」
凛の名前を見つけて、俺の目の前の黒いブツをケータイの写真に収める。
「えと…、『この黒い物は何っ!?もしかして、あの赤い宝石に入ってた…!?てか、これどうすれば……。』メールの内容はこんな内容でいいかな…。送信っとっ!」
そして、俺は目の前の黒い銃をスルーしながら学校の準備を進める。
すると、すぐメールの返信が届いた。
『銃……。使うと…、いいよ……。』
「こ、これだけっ!?まぁ…、うん…。アレだ。予想はしてたが、こんな簡潔に返してくるとは…。」
返ってきたメールの内容を考える…。
「使う……。俺の戦う術になるのかな…?まぁ、とりあえずあのままじゃ不味いから、触ってみるかぁ…。」
そう言いながら、銃の方に手を伸ばす。
「意外に軽いんだな…。って、うぉっ!?」
銃がいきなり重くなった。
どうやらさっきまでの浮いてた浮力が、なくなったようだ…。
「重いな…。これ持ってみたはいいが、どこに持っとけば…。赤い宝石に戻ったりしないのかな…?」
更新なるべく早くするようにします。