表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぐだぐだッ☆  作者: 猫背
14/21

第14話:再来?

お待たせしましたっ!

さっそく帰ることになって、俺と凛は帰り道を歩いているわけだが…、


「……。」


「……。」


沈黙……。

何だこの空気…、ちょっと気まずいんだが…。

この空気を断ち切るために俺は口を開く。


「ふ、2人で帰るのって初めてだね…?」


「……、そうだね……。」


いかん、会話が終了しそうだ。

話を繋げていかなきゃ…。


「そ、そういえば話って何…?」


すると、凛が顔を近づけてくる。


「っ!?」


いきなりのことで思わず顔が赤くなる。


「えっ!?ど、どうし―――。」


俺の言葉が全部出る前に凛が言葉をかぶせてくる。


「しっ…!」


凛が俺の口に手を当てて物陰に連れて行く。

な、なんだこの展開…。

口に当てられていた手が離れる。


「ど、どうしたのっ!?」


「……、あれ……。」


「………?」


凛が指す指の方向を見てみる。


「えっ!?」


その方向には、先日俺を襲ってきた黒い影が歩いていた。


「な、何であいつが……!?」


俺がそう驚いていると、黒い影の前に通行人がいた。

そのまま歩いたら黒い影とぶつかる!?


「あ、あの人が危ないっ!?た、助けなきゃっ!」


俺が走っていこうとすると凛が手でそれを止める。


「待って……。」


「で、でも、あの人が危ないっ!」


「あそこに…行って…、あなたに…できることは、あるの……?」


その言葉は核心をついていた。


「うっ……。」


「大丈夫……。見てて…。」


その言葉を聞いて通行人を見る。

黒い影とちょうど接触するところだった。

すると、


「っ!?」


俺の目にした光景は…、


「な、何も起きない……?」


黒い影と通行人は交差するように接触したのだが、何もなかったように通り抜けて行った。

頭が混乱して呆然としていると凛が口を開く。


「大丈夫って…、言った…通りだったでしょ……?」


「う、うん…。で、でも何で…?」


「あの黒い影は…、魔力を持たない人には…干渉することができない……。そして、魔力を持たない人には…、黒い影は見えない…。」


な、なるほど…。

それで何も起きなかったんだ…。


「そ、そうなんだっ!?って、何でそんなこと知ってるのっ!?」


色々知ってるってことは、凛は完全に見えてるな…。

でも、なぜ……?


「見てて……。」


「え……?」


凛はそう言うと何もない空間を見て、手を伸ばす。

そして…、


「契約のもとに……、私に力を……。」


と、言い終えるとその空間から黒いスナイパーライフルが出てくる。


「っ!?」


俺が驚いていると凛はそれを掴む。

そして、銃を構える。


「排除……、開始……。」


そう言い終えると、凛は引き金を引いた…。

すると、白い線を描くような閃光が発射される。


―――バシュッ―――。


数秒もかからずに、白い閃光は黒い影を貫く。

そして、あっという間に黒い影は消滅した…。


「あれは……。」


そう…、あれは…、俺をあの黒い影から救ってくれたときの閃光だった…。

ということは…、


「も、もしかして……―――。」


俺が言い終える前に、凛が話し始める。


「そう……、私は……詠人を守る…この世界の協力者……。」


「やっぱりか……。蘇芳さんが今日会いに来るって言ってたのは、凛だったのかぁ…。」


この世界の協力者が身近な人っていうのには驚いたが、さっきの光景を見たら心に思うことがあった。


「凛………。」


「何………?」


凛はあのとき救ってくれた人…。

言わなきゃな…。



「本当にありがとう…。」


すると、凛は笑顔でこう言った。


「どういたしまして…。」


凛の笑顔初めて見たな…。

その顔を見たら、思わず顔が赤くなる。


そして、再び歩き出し俺の家の前に着いた。


「詠人……、これ……。」


凛が手を伸ばし、俺が受け取る。


「ん……?」


受け取った手のひらを見てみる。


「赤い宝石……?」


よく見てみると、宝石の中には黒い何かが入っている。


「これは…?」


「もし…、危険が迫ったら…それを割って……。」


わ、割るのか…。


「私も…常に気をつけるから……。じゃあ…、帰る……。」


「わかった…。今日は色々とありがとう!」


そうして、俺と凛は別れた。



そして、今日の1日が終わった。

色々と考えることもあったが、すぐに深い眠りに落ちた。

次回のUPは来週の月曜あたりを予定しています。(早くなったり遅くなる場合があります…。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ