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ぐだぐだッ☆  作者: 猫背
13/21

第13話:ミスコン…。

いつも読んでくださってありがとうございます!

ミスコン…。

俺はこの前まで男だったんだぞ…。


「な、何で私が選ばれたのっ!?一応転入生でまだ数日しか経ってないんだよ…?」


率直な疑問をぶつける。


「それはね、たぶん千尋が可愛すぎるからだよッ!しかも、そのスタイルッ!女子の私から見ても羨ましいもん…。」


と、美羽は答えてくれた。


「な、何か複雑だな…。」


「褒め言葉なんだし、素直に受け取っとけばいいんじゃね…?」


そう言いながら近づいてきたのは真一だった。


「ていうか百戦錬磨の俺から見てもお前は可愛い。だから、お前は俺の嫁っ!」


意味不明な言葉とともに、さりげなく俺の肩に手を伸ばしている。


「しかもスリーサイズは…っと……、ぐはっっ…!」


真一が全ての言葉を吐き出す前に、俺の鉄拳が顔に命中する。


「私の周り1メートル以内には、入らないで下さいってこの前言いましたよね…?」


「ふんっ、そんな約束を交わした覚えは……。」


「真一くーん…?」


妙に笑顔の美羽が、真一を睨みつけている。


「そ、そういえば約束したなっ!ていうか、お前らっ!俺に対する扱いひどくないかっ!?」


俺と美羽が2人息が揃ったように言う。


「うるさいッ!このエロ真一ッ!」


「ぐはっ……ひどい…!」


そう言いながらその場に崩れ落ちる。

そして、騒いでいると楓と凛が近づいてきた。


「あッ、凛ちゃんと楓ちゃんッ!こいつに近づいたら汚れるから離れてッ!」


美羽がノリで注意する。

結構言ってるなぁ…。


「え!?汚れてしまいますの!?」


「……エロスの人……怖い………。」


2人もそれをまともに受け取るのか…。


「俺ってそういう風に見えてるのか…。」


そう言いながら真一は、さらにその場でヘコんでいた。


「ところで、詠人様…あっ、千尋様!ミスコン選出おめでとうございます。」


「……おめでとう…。」


「あ、ありがとう…!で、でも、実は言うと辞退したいなぁーとか思ってるんだよね…。」


俺のその言葉を聞くとみんなが驚く。


「だ、ダメだよッ千尋ッ!私たちのためにも絶対にNo.1になってッ!」


と、美羽が必死に言ってくる。


「な、なんで、そんなに必死なのっ!?」


「…千尋……、…特典を…知らないの……?」


「と、特典…?」


何だそれ…。

そう思っていると楓が口を開く。


「千尋様、特典っていうのは2つあります。1つ目は、ミスコンNo.1を輩出したクラスには何かしらのご褒美があります。2つ目は、ミスコンNo.1になった方には、校長先生が好きな願い事を1つ叶えてくれるそうです。」


「っ!?こ、校長は一体何を考えてるんだろう…。というか、さすが校長先生と言った方がいいのかなぁ…。」


あの校長なら魔法のことにも関わってるみたいだし、普通にやりかねないな…。


「ちなみに去年のミスコンNo.1のクラスにはテストの点数ALL+10点ずつだったらしいよッ!」


と、美羽が笑顔で言ってきた。

こいつが必死なのはそのせいか…。

いつも赤点ギリギリだもんな……。


「でも、教育者としてそれは大丈夫なのかなぁ…。」


そう俺が言うと、みんなが声を揃えて言う。


「あの校長ですから…。」


と……。


と、まぁそんな風な1日で放課後になった。

すると、凛が近づいてくる。


「……千尋、今日は……、そ、その……一緒に…帰ろう………?」


「うん、いいよ…?他の2人も誘ってくるね…?」


「だ…、だめっ…!」


凛が大きな声でそう言ってきた。

初めてそんな大きな声聞いたな…。


「ちょっと…、2人で……話したいことあるから……。」


「わ、わかったー…。じゃあ、帰ろうか?」

お疲れ様でした。次回のUPもできるだけ早めにしますので、これからもよろしくお願いします。

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