未知
木曜更新にします。
もうすぐ冬ですね。
風邪をひかないように頑張りましょう
私は松島 凛
スポーツは結構好き。
テニスをやってたけど、乙女の美白は死守している。
勉強は結構できる方。
うちの学校は偏差値は高くないけど、通学が楽なの。
だから入ったんだよね。
と、まぁ、みんなにはそういってるんだけど、本当の理由は・・・・。
勉強は学校1だよ?
周りの友達は結構派手。
だから、誰にもいったことはないの。
実は処女なんて・・・(//∇//)
でも、今更言えなくて。
そんな私だけど、好きな人はいる。
浅沼秀忠。
結構普通の子。
でもね、見ちゃったの。
塾の帰り道。
彼が、夜に一人で子猫と遊んでいるとこ。
野良の猫みたいなんだけど、何も食べられてなかったみたい。
ガリガリで、痩せている猫を見た彼は近くのスーパーに入っていってパンを買って来た。
小さく分けて猫に食べさせる彼を見て、優しい人なんだなぁって思った。
その後も、色々影で頑張っている彼が、なんとなく気になって。
男の子ってみんな、女には優しくするけど、上部だけな気がするし、狙ってるような目をしていてなんだか怖い。
そんなある日、家に帰る途中に、車に泥をはねられて、
やばいっ。
そう思っていたら彼が通りかかってね。
何も言わずにタオルを貸してくれた。
その後、メールで、ありがとうと伝えたけど、気にしないでしか返ってこなくて。
でも、私は彼のことが好きになってしまった。
高校も彼と同じ高校に進学した。
だから、今日絶対告白するんだ!!
って思ってたんだけど・・・・
「好きです!!付き合ってください!!」
あ、言っちゃった。
どうしよう
ドキドキしながら彼の顔を見ると・・・
「へ?」
私が驚いてしまった。
難しい顔をして何かを考えていたのだ。
これは??
どういうことなのだろう。
一応考えてくれているのだろうか・・・
しかし、あの難しい顔はどう考えても嬉しいとは思っていない。
もしかして彼は断り文句を考えているのだろうか・・・。
血管が切れるんじゃないかというくらいドクドクと身体を巡っていた血がサーーーっと引いていくのを感じた。
え?
私振られるの??
嫌だ
それならいっそ・・・
「嘘に決まってるじゃん。
何本気になっちゃってんの??」
やってしまった。
でもいい。
冗談にすれば、まだ可能性がある。
一方的、秀忠は・・・
くっ。くるかDQN共。
身構えていた。
しかし・・・
『DQNも来ない?どういうことだ?』
『なんなんだ、この女??
イタズラにしても面白いとは思えん』
『想定外だ。意味がわからない。』
『同感だ。残念だが俺たちでは力になれそうもない。』
『・・キャパシティの限界を超えたため、会議を終了いたします』
あ、ダメだ。
思考が止まった。
「えっと・・・・?あの、僕はどうすれば?」
「ふ、ふんっ。好きにしなさい!」
マジで意味がわからん。
「なによ?一緒に帰りたいなら帰ってあげてもいいわよ?」
新手の嫌がらせか?
どこに隠れてるんだDQN。
くるなら早く来い・・・いや来るな!
「いや、あのー」
「なによ?嫌なの?」
「いや、別に嫌というわけではないのですけど」
「あ、ありがたいと思いなさい!」
え?
こうして俺たちは最高に居心地の悪い帰路に着いたのだった。
浅沼秀忠 18歳
休日はたまには家から出ろと言われながらも華麗にスルー。
平日はDQN達の喧騒を避け、休日はアニメや漫画などに癒される。
そして、私の一番好きな時間。
それが、今、この瞬間である。
夕暮れの光が暖かく僕を包み、この時間の匂いがする。
今、この瞬間、日本中の台所で、ご飯が炊かれ、肉、魚、野菜がフライパンを踊り、味噌汁が出汁のいい匂いを醸し出しているのだろう。
そして、日本中の帰宅部が、ああ、今日も終わったぞ、と喜びを噛みしめる。
そんな至福な時は台無しになってしまった。
そう、こいつのせいで。
南雲凛
中学から目立ったやつだったこいつはなぜか俺の高校に進学。
そして、帰り道は同じ。徒歩で帰る同級生は僕らの二人だけ。
・・・・
なんと苦しい時間なのだ。
いつもはこいつは友達とだべってるはずなのに。
くっ。
一緒に帰るだって?
後ろを振り返る。
こっちを見て、一瞬ポッと顔を赤くしてにやける。
そしてきっ、となるや否や
「なに?」
これだ。
いつ、なにがあるかわからない。
多分今にも後ろから
《突然、青年と少女の後ろから紫や赤、青、緑の不思議な色の光がほとばしり、二人を包んだのだ
彼らはなにも知らずに、未知の事象に遭遇したのである》