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ウェイド王国史 -時ー  作者: そこら辺にいる一般人えー
極光の主
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動き始めたものがたり

 豊な大地と、広大な森林を有する王国、ウェイド王国。七百年前、初代国王ランドルフ・ウェイドが人、魔族、亜人間を纏め、建国された王国。人々が種族の垣根を超えて手を取り合い、笑いあい、愛を囁きあう理想郷のような国。


 そんな王国が建国されてから七百六年。今この王国は建国以来の窮地に陥っていた。


 西大陸ハーグ。その南東を有する王国に対し大陸の北部を領有するハーベル皇国と西部を領有するジェライド王国が同時に進撃を開始してきたのだ。

 これに対し王国も即座に応戦、外交といった手法で対抗するも二国による攻勢により既に領土の三分の一を失っていた。


 多くの命が散り、大地に血河を作る。馬蹄を轟かせながら進撃する騎兵に平原は制圧され、鎧の擦れ合う嫌な金属音を響かせる歩兵により街や村を蹂躙され、空を舞う世界最強と冠される龍と契約した龍騎士によって軍を壊滅させられながら。


 そんな王国の王都郊外に、夜の闇を連想させる矛先を持ち、太陽を彷彿させる美しい柄をもった槍を持った青年が訪れていた。

 白銀に煌く腰まで届く長髪を風にゆらゆらと揺らしながら、鮮血の様に紅い瞳は遠くに見える壮厳な雰囲気を彷彿させる白亜の白を捉え、180cm後半はあろうその長身は少し古びたローブにて覆い隠されている。

 ふっと強風が吹き、青年が纏っていたローブが風に揺られる。その感覚に青年は思い出したかのように歩みを再開させた。


 青年。彼の名はクロウディア・アスティア。

 複雑な【運命】によって今彼はこの場所にあった。その胸中を占めるのは、曇る事も色褪せることもないであろう、真っ黒な憎悪。気を抜けば漏れ出してしまいそうな狂気を身に潜める青年だ。


 そんな彼が王都の城門を潜る。

 ウェイド王国暦七百六年、五月初頭。クロウディアが王都へと辿り着いた時、世界に四つしか存在しない大陸の中でも一際異彩を放つこの王国からこの物語は始まり、経過し、終わりを迎えていく。

うわーもうgdgd臭いはんぱないっすort

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