友達
中学3年
高校受験真っ只中の春
受験というのも
あったのか、俺は仲のいい
仲間とクラスを離された。
新しいクラスはほんとに
最悪だった…
…なんだこのクラス
担任は学校いち有名な
熱血教師
生徒はみんなルール守って
生活する金魚のフンばっか…
こんなクラスじゃ
俺の学校生活終わりだ…
担任『えー、今日から
3-1の担任の南だ。今まではゆるかったが
みんな今年は人生で一度しかない
受験だからな。煙草やら
金髪やら遊びもいいけど
受験生の自覚をちゃんともって
生活するように。あんまり
ふざけてると将来
馬鹿やったって後悔するからな。』
それって…
俺のことか?
むかつく…
俺のなにがわかんだよ
俺は今にも教師に
殴りかかりそうになっていた
だけどそのとき
???「せんせー。俺の人生俺が決めるんで後悔とか
ないんですけどそんなことせんせーに
決める権利あるんですかねー。」
お?
担任『おー、いい度胸だなお前。
えーと…名前…
渡辺あきらか…新学期早々
お前は先生のブラックリストに
お名前入りだー喜べー。』
あきら「うわーまじかよー
勘弁してくれー。俺男に名前覚えられても
嬉しくねーよー。」
どっっと
クラス中が笑いに溢れた…。
なんだこいつ…おもしろい奴。
その時はそんな第一印象だった
昼休み
俺は1人裏庭で
煙草をふかしていた
そしたらあいつが来たんだ
あきらが。
あきら「よお、やんちゃボーイ!
こんな所で煙草かよっ!不良だな!」
聖也「あ?なんだお前?喧嘩売ってんなら
買ってやるぜ?」
あきら「ちょ、違う違う!お前、おもしろい奴
だよなーって前から気になってたんだ!
だから友達になろーぜ!!」
聖也「友達?」
あきら「そう!友達!」
聖也「別にいいけど…」
あきら「決まりな!んじゃよろしくな!聖也!」
聖也「あぁ」
あきら「あぁって…お前
友達作るの下手だなー」
聖也「うるせー。ほっとけ。」
あきら「まっいいか。んじゃお近づきの
しるしに俺も一服~」
聖也「なんだよ…お前も煙草
吸うんじゃねぇか。不良め。」
あきら「気にしない気にしない!」
聖也「なんだそりゃ!ははっ」
俺は今までこうやって
笑いあえたやついなかった。
周りにいたやつらは
その場を楽しむだけの
ただの仲間だ。
こうして俺は初めて
友達ができたんだ。