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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第三章

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chapter20 いざ、羽ばたかん

群れのみんながいなくなった理由は、もう分かっている。

それに、いつまでもこんな場所に留まっているわけにもいかない。


アイテムボックスには食料があるが、できるだけ使いたくはない。

あれは本来、緊急用だ。

群れのみんなに分けようと父上に相談したこともあったが――

そのとき、父上は静かに首を振った。


『その獲物はお前が狩ったものだ。誇りを持って自分で食いなさい』


竜にとっての誇り。

それは――どんな小さな獲物でも"自分の力で得る"ことなのだ。


だから、私も竜として恥じぬように生きなければならない。


……さて。

これから向かうのは、“瘴気の空”。

あの場所は危険だ。

瘴気に触れただけで、命を落とすこともあると聞いた。


だからこそ、準備は怠らない。


「《ホーリークローク》」


そう詠唱すると、私の身体を淡い光が包み込む。

聖属性の魔力によって、瘴気を払い浄化する防護魔法だ。

これで――少しは安心できる。


羽を広げ、夜の空へと舞い上がる。

目的地は、“瘴気の空”。

そしてその向こうにある、迷宮。


■ ■ ■


……改めて見ると、ひどい有様だ。

空は黒く淀み、大地は裂け、至るところから瘴気が吹き出している。

時折、竜巻のように瘴気が渦を巻き、空間そのものをねじ曲げていた。


地上を見下ろせば、そこにいるのは生者ではない。

ゾンビ、スケルトン――アンデッドばかりだ。

まるで死が世界を支配しているかのよう。


私は瘴気の渦を避けながら、迷宮を探し続けた。

アイテムボックスの食料は心強いが、消費は早い。

できるだけ温存しておきたい。

この先、どんな危険が待ち受けているか分からないのだから。


魔力で視力を強化し、暗黒の中を飛び続けること数時間――

岩肌の奥に、ぽっかりと開いた洞窟の影を見つけた。


「……あれは、もしかして――」


私は翼をたたみ、洞窟の前へと降り立った。

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