Quiet talk 死霊の操り人の正体
※番外編です
※???視点
side:???
「ありえない……ありえないだろ……!」
私は――2体の最強の従僕を一瞬で消滅させられ、戦慄していた。
《死霊召喚》《儀式魔法》《錬金魔法》――それらを駆使し、何百年もの試行錯誤の末に生み出した手駒だというのに。
あの死霊竜を召喚できたとき、私は歓喜した。
私は元人間。
今は不死王となり、"研究者"の名で知られている。
かつて“ディルカナ帝国”に仕え、様々な実験を行っていたが――ある日、不慮の事故で命を落とした。
しかし目を覚ますと、私は瘴気に満ちた森の中にいた。
そして、命を失ったはずの身体は、もはや死を超越した存在へと変質していたのだ。
それから数百年。
私は実験を重ね、ついに死霊竜の召喚に成功した。
もっとも、あの召喚には膨大な準備が必要だった。
無数のアンデッドを錬金魔法で融合し、儀式魔法で魂の通り道を開かなければならなかった。
単体では決して呼び出せぬ、禁断の存在――それが死霊竜だ。
私はさらに力を求めた。
ドラゴンの死体さえ手に入れられれば、完璧な不死の兵を作れるはずだ。
そのため、竜がやって来ると噂される森を探し続け、数十年。
ようやく――この地に辿り着いた。
不死となった今、寿命の概念はない。
飢えも、渇きも、痛みすらも感じぬ。
ただ――「知りたい」という欲求だけが、私を動かしていた。
すべては順調だった。
ドラゴンの群れを見つけ、戦闘に誘い込み、傷ついた個体の死体を回収する――そのはずだった。
死霊竜たちをけしかけ、竜たちを弱らせ、手駒とする。完璧な計画だ。
だが――。
あの幼女がすべてを狂わせた。
光の魔法……?
いや、あれは明らかに解呪だ。
アンデッドを一瞬で“還す”など、神聖魔法の領域――そんなものを使える竜など、存在していいはずがない!
「な、なんなんだ……あの幼女はっ!!」
私は全身を震わせ、逃走のための転移陣を展開しようとした――その瞬間。
――上空から、光の塊が降り注いだ。
視界が白に染まり、私の意識は、闇に飲まれた。
読んでくれた方ありがとうございます
誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします
他の作品も読んでくれたら、嬉しいです
面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします




