chapter15 2体の死霊竜
アンデッドたちが融合していき、やがて2体の巨大な竜が現れた。
1体は腐敗した肉体を持つ腐食竜、もう1体は骨だけの体をした骸骨竜。
どちらも高位のアンデッドモンスターだろう。
私がそう分析していると――2体に向かって複数のブレスが放たれた。
兄弟竜たちの方向を見ると、すでに竜の姿へと戻り、必死にブレスを吐き返している。
――父上は静観しているようだ。
「お前たち、やめ――!」
叫んだ私の声は、彼らには届かなかった。
2体のアンデッドドラゴンは瞬時に間合いを詰め、兄弟竜たちへ突撃していたのだ。
ドラゴンゾンビは体当たりで吹き飛ばし、スケルトンドラゴンは尻尾で薙ぎ払う。
父上には攻撃が当たっていない様子から、明確に兄弟竜だけを狙っているようだ。
――速い!!
人間形態の今の私では、死霊竜たちの攻撃を避けられる自信はない。
姿が幼女だから当たりにくいとは思うけど……それでも無理だ。
速さ=重さ。
誰かがそう言っていた気がする。たしか、黄色がモチーフのお猿さんが。
必死に頭を回し、私はあの2体をどう倒すかを考えるのだった。
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