chapter14 呪いの定義
光魔法――《ディスペル》。
これは“解呪”の魔法。
呪われたものを安全なものへと変える力――誰かがそう言っていた。
アンデッドに効果があるということは、つまり彼らは“呪われた存在”ということなのだろう。
私は《ディスペル》を連続で放つ。だが――キリがない。
兄弟竜たちの攻撃も効かず、アンデッドたちは倒しても再生していく。
父上は警戒しながら周囲を窺っていた。
――仕方ない。魔法を改造しよう。
「《ディスペル・バースト》!」
詠唱と同時に、光が爆ぜた。
その光に包まれたアンデッドたちは魂を天に昇らせ、素材だけを残して消滅していく。
そして、どんよりとした空気が一気に晴れた。
――そうか、これが原因だったのか。
安堵したのも束の間、残っていたアンデッドたちが一ヶ所に集まり始めた。
スケルトンとゾンビが、それぞれ別の場所に群れをなしていく。
つまり、二ヶ所同時に――融合しようとしている?
そんな異様な光景に、思わずくだらないことを考えてしまう。
「倒したのに、報酬がなくなるのは嫌だな……」
私は手をかざし、空間魔法を応用して唱えた。
「《ウェーブコレクト》」
収納の波動が走る。
それに触れたアイテムは、すべて私の《アイテムボックス》へと吸い込まれていった。
(この魔法、便利だけど……相手の魔力に染まった物は収納できない可能性があるんだよな)
試したこともないし、試すつもりもない。
けれど――今は、これで十分だ。
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