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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第二章

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chapter14 呪いの定義

光魔法――《ディスペル》。

これは“解呪”の魔法。

呪われたものを安全なものへと変える力――誰かがそう言っていた。


アンデッドに効果があるということは、つまり彼らは“呪われた存在”ということなのだろう。


私は《ディスペル》を連続で放つ。だが――キリがない。

兄弟竜たちの攻撃も効かず、アンデッドたちは倒しても再生していく。

父上は警戒しながら周囲を窺っていた。


――仕方ない。魔法を改造しよう。


「《ディスペル・バースト》!」


詠唱と同時に、光が爆ぜた。

その光に包まれたアンデッドたちは魂を天に昇らせ、素材だけを残して消滅していく。

そして、どんよりとした空気が一気に晴れた。


――そうか、これが原因だったのか。


安堵したのも束の間、残っていたアンデッドたちが一ヶ所に集まり始めた。

スケルトンとゾンビが、それぞれ別の場所に群れをなしていく。

つまり、二ヶ所同時に――融合しようとしている?


そんな異様な光景に、思わずくだらないことを考えてしまう。


「倒したのに、報酬がなくなるのは嫌だな……」


私は手をかざし、空間魔法を応用して唱えた。


「《ウェーブコレクト》」


収納の波動が走る。

それに触れたアイテムは、すべて私の《アイテムボックス》へと吸い込まれていった。


(この魔法、便利だけど……相手の魔力に染まった物は収納できない可能性があるんだよな)


試したこともないし、試すつもりもない。

けれど――今は、これで十分だ。

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