Quiet talk 驚愕する兄弟竜
※番外編です
父上から竜の秘術――人化の術を教わり、見事に習得した。
まだ完全に人化できるわけではないが――大丈夫だろう。
ヴァリアスのやつとは──格の違いを思い知らされた気がした。
ドラゴンでは使えない魔法を使い、一発で人化の術を成功させたのだ。
おれたちより遥かに年下で、まだ幼体だというのに……。
おれが幼体だったときは、ブレスを吐くことも、魔法を使うこともできなかった。
兄姉たちや父上に守られ、ご飯をもらっていた。
だからおれは──妹弟たちに色々してあげようと思っていた。
だが──ヴァリアスは生まれてすぐに魔法を使い、獲物を一人で狩っていた。
気になって父上に聞いてみた──「過去にヴァリアスのような竜は存在したのか?」
返答は〖否〗だった。
ヴァリアスは、変わったドラゴンだとわかった。
■ ■ ■
父上とヴァリアスが話していた。
「人間形態の姿でも狩りに慣れたほうがいい」と。
おれもついていくことにした。
人間形態で狩りをするのに興味があったのだ。
他の兄弟竜たちも、人間形態でくる者たちがいるようだ。
森に着いたが――いつも来ている森なのに、違和感を覚えた。
空気が重く、どこか淀んでいる。
風は止み、鳥の声も虫の音もない。
草木の葉は黒ずみ、地面はひび割れていた。
どうなって――いる!?
ここは本当におれたちが知る森なのか?
生き物の気配がまったく感じられない。
これはおかしい――そう思った時だった。
「……アア……」
うめき声が聞こえた。
――なんだ!?あいつらは!?
おれはブレスを吐き攻撃するも……やつらの肉片は集まり、再生していく。
――どうすればいいのかと思った時だった。
〖アンデッドが……なぜこんなところに?〗
父上が唸った。
アレがアンデッドか!?
噂に聞いた"死者の魔物"か。
おれはひたすらブレスを吐き、アンデッドたちを足止めすることしかできなかった。
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