chapter12 肉体の変化の理由
私のことは、すぐに群れの中に知れ渡った。
「父上すら恐怖に落とす、すごいやつ」――そんな妙な噂まで立っていた。
……いや、さすがにそこまでじゃないと思うんだけどなぁ。
気を取り直した私は、幼女のまま父上に尋ねた。
「父上、どうして私は女の子の姿になったのですか?」
父上は少し考え込み、やがて静かに語り出した。
〖人化の術を発動した際、その竜の“精神状態”が影響すると言われている。
我らにも性別はある。
そして精神もまた――“無意識のうちに”自らの性を定めているのだ。
ヴァリアス、お前の場合はオスの竜として生まれたが……心はメスであった、ということだろう。
人間にも、時にそうした者が生まれると聞く。
まぁ、問題あるまい〗
「なるほど……そういうことだったんですね」
つまり私は――
人化の術によって“心の性”が反映され、女性の姿になったということか。
他の兄弟竜たちも人間の姿になったとき、性別=姿となっていた。
どうやら、私だけが少し変わっていたらしい。
そう結論づけた。
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