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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第二章

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chapter12 肉体の変化の理由

私のことは、すぐに群れの中に知れ渡った。

「父上すら恐怖に落とす、すごいやつ」――そんな妙な噂まで立っていた。

……いや、さすがにそこまでじゃないと思うんだけどなぁ。


気を取り直した私は、幼女のまま父上に尋ねた。


「父上、どうして私は女の子の姿になったのですか?」


父上は少し考え込み、やがて静かに語り出した。


〖人化の術を発動した際、その竜の“精神状態”が影響すると言われている。

我らにも性別はある。

そして精神もまた――“無意識のうちに”自らの性を定めているのだ。

ヴァリアス、お前の場合はオスの竜として生まれたが……心はメスであった、ということだろう。

人間にも、時にそうした者が生まれると聞く。

まぁ、問題あるまい〗


「なるほど……そういうことだったんですね」


つまり私は――

人化の術によって“心の性”が反映され、女性の姿になったということか。


他の兄弟竜たちも人間の姿になったとき、性別=姿となっていた。

どうやら、私だけが少し変わっていたらしい。

そう結論づけた。

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