chapter11 兄弟竜たちの反応
私は無事、竜の秘術――人化の術を会得した。
まさか、1発で成功するとは思わなかった。
しかし、私は男のはずなのに、なぜか女の子の姿をしていた。
……なんでだろうか?
〖ヴァリアスよ、見事だ。〗
考え事をしていた私に、父上が声をかけてきた。
「ありがとうございます」
私はそう返事をした。
〖まさか、まだ幼体だというのに1発で成功させるとはな。やはり、お前は魔法の扱いに長けているようだ〗
その言葉に、私は嬉しさと誇らしさを覚えた。
しかし、そんな私に、兄弟たちがちゃちゃを入れてきた。
「なんでお前、男なのに女になってるんだよ」
「変なの」
「もっと上手くできなかったのか?」
人化の術をマトモに扱えない兄弟竜たちに言われ、思わずムカついた私は――
「それは、人化の術をマスターしてから言うべきじゃない?
君たちは、人間の姿にすらなれてないじゃんか」
「なんだと!?」
「やんのか!!」
「生意気な…!!」
絡んできた兄弟竜たちは、竜形態に変わり、私を見下ろしてきた。
ふむ、幼女の体で10mの巨体に圧をかけられるとは……なかなかの恐怖体験だ。
こいつらは、まだ魔法が上手く扱えない個体のはず。戦おうと思えば勝てるだろう。
けれど、兄弟を殺すのは嫌だ。
でも、あれか。
人間の国では――竜の素材は貴重なんだっけ?
素材剥ぎ取り感覚で半殺しにするのは……ありなのか?
モ○ハンみたいに。
私がそう考えていると――
〖やめんか!!〗
父上の雷が、兄弟たちに落ちた。
〖ヴァリアスも、そんな怖い顔するな〗
父上は私にも注意してきた。
……そんな怖い顔をしていただろうか?
目の前に素材があるなら、狩るのがハンターの宿命なのに。
その間にも、ちゃちゃを入れてきた兄弟竜たちは、全力で頭を下げてきた。
「すいませんでした」
「ごめんなさい、殺さないで」
「どうか、命だけは勘弁してください」
竜たちが幼女に頭を下げて全力で謝っている。
……なに?この光景。
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