chapter10 秘術の特訓
父上に人化の術を教えてもらってから、私は人間の姿に変わる練習を始めた。
他の兄弟竜たちも懸命に挑戦しているが――どうにも上手くいっていないようだ。
竜の大きさのまま人間の姿をしている者、人間の大きさなのに竜の鱗を残している者、
角やしっぽが生えたままの者、そして――竜と人間が半々に混ざったような姿の者まで、さまざまだ。
私は父上から「魔法の扱いが上手い」と言われている。
赤ん坊の頃はブレスすらまともに吐けず、兄弟竜たちにからかわれたものだが……
今では、私を尊敬してくれる兄弟もいるほどだ。
兄弟竜たちの中にも魔法を使える者はいるけれど――私ほどではないらしい。
父上に尋ねたところ、ドラゴンが扱える魔法は基本的に《火》《水》《風》《土》《氷》《雷》。
特殊な個体のみが《植物》《闇》《光》を操り、
死霊と化した竜は《毒》を使えるようになるのだという。
そして――《空間魔法》を扱える竜は、古今を通して“私だけ”だと聞かされた。
その言葉を胸に、私は誇らしさを噛みしめながら人化の術を発動させた。
光に包まれた瞬間、視界が急激に低くなり、角や翼、しっぽの感覚がふっと消える。
次の瞬間――そこに立っていたのは、
95センチほどの背丈しかない、茶髪のロングヘアの幼い少女だった。
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