表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/97

第41話「風火の神域、繋がる記憶」

火の神殿で“ヒミカ”の記憶を取り戻したミハヤ。

次なる扉が開かれ、三人は風と火を結ぶ神域へと足を踏み入れる。

そこには、さらなる“言霊の記憶”が眠っていた――


神殿の奥に現れた扉は、風のように揺らいでいた。

まるで呼吸するように開閉を繰り返し、三人を静かに招いていた。


「……これが、“風と火”を結ぶ場所……」


ミハヤが呟くと、セオリがそっと手を添えた。

「行こう、私たちで“記憶”を繋ぐの」


イサナがうなずき、三人は一歩ずつ扉をくぐる。


扉の先は、広大な渓谷に似た空間だった。

空には雲が流れ、大地には溶岩のような赤い脈動。

風と火、相反するものが共鳴し合い、天地を織り成している。


「すごい……ここは、異なる記憶が交差してる……」


セオリの言葉に、ミハヤも頷いた。

「たぶん、ここが“言霊の記憶”の交差点。火の祈りと、風の祈りが出会う場所」


突如、風が渦を巻き、空間の中心にひとつの“光の柱”が現れた。

その柱の中に、“ヒミカ”と似た姿の巫女と、“風の巫女”らしき女性が並んで立っていた。


「――過去の記憶……?」


イサナが呟いたとき、二人の巫女の声が響いた。


「火は命を守る祈り、風はそれを運ぶ言葉。

ふたつの力が重なりしとき、真なる“言霊の源泉”が開かれる」


ミハヤの胸に何かが響いた。

それは、かつて失われた“共鳴”の記憶。

孤独だった焔の記憶が、今、風と繋がろうとしていた。


セオリが手を伸ばす。ミハヤもそれに応えるように手を重ねる。

その瞬間、空間が光に満ち、三人の前に一対の紋様が浮かび上がった。


「……これは、“風火結び”の紋……」


祭壇に描かれた言霊の印が、再び呼応を始める。


「――準備は整った。あとは、君たち自身の言霊で“扉”を開けて」


そのとき、空の彼方から雷鳴のような音が轟いた。

風と火が交差する神域の先に、第三の“記憶の扉”が、ゆっくりと姿を現す。


イサナは剣の柄を握りしめた。


「次は、“雷”か……?」


神話の記憶は、まだそのすべてを語っていない。

三人の旅は、いよいよ“核心”へと向かっていく。


風と火の神域で繋がる“記憶”と“祈り”。

ミハヤとセオリの力が重なり、言霊の真実に近づいていきます。

次なる“雷”の扉とは何か――

いよいよ物語は、第三の力へと踏み込んでいきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ