68/71
第68話敗北のツーナロは
「兄上、とてもいい魔法でしたが残念です」
シゲノンは淡々とツーナロに近づいて言った。
「うるさいよ」
ツーナロは眉を潜める。
「さすがは兄、シゲノン様より厄介そうでした」
「どうも」
カザーグの評価にもツーナロは仏頂面で答えた。
「は、弱い婚約者とか別にいいかしら」
ミトリアは目の前で彼を思いっきり見下してやった。
「うえ・・・」
ツーナロはさらに眉をゆがめた。
(まいったなあ。またミトリアさんに嫌われちゃった・・・。この子、僕のこと好きになってくれるのかな・・・)
ツーナロに深い絶望が襲う。
「まあまあ、かなりいい魔法だと思いますよ。結構に壊れましたけど」
シンがフォローをいれた。
「うぐっ!」
その言葉でツーナロの心臓に痛みがでる。
「シンくん、フォローになってませんよ?」
サキがつっこむ。
「まあ、こんなのに守られるくらいなら自分で鍛えるけど」
ミトリアはより冷徹に言い放つ。
「はー・・・」
ツーナロがまた嘆き息を吐く。




