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第59話第一王子シゲノンもミトリアもぼろくそ
「なによあれ、だっさ・・・」
ミトリアはあまりに情けないものを見て呆れてしまう。
「そんなに嫌ですか・・・」
シンはその顔を見ていった。
「だって、ださくない?王族のくせに、第王子なのにあんなちまちましてるなんて、ねえ?」
ミトリアは苦笑いしながら言う。
「お嬢様、第二王子の前ですからそのようなお言葉使いはおやめなさい」
彼女の馬鹿にしたような言い方にサキがたしなめた。
「これはシゲノン様、申し訳ありません。度がすぎた表現ですわ」
「いえ、あのような軟弱者、そのような扱いで結構です。むしろ下げてかまいません」
ミトリアが謝罪するもシゲノンは冷徹に言う。
その物言いに一同は口をあんぐりと開けた。
「やれやれ、本当にとんだ豪胆な第二王子ぜよ」
カザーグは関心してしまう。
「というより兄が情けないだけじゃないですかね」
シンは苦笑いした。
「シゲノン様にも受け入れられるなんてさすがミトリア様です!」
イーチェは両手を合わせて感激する。
「多分そういう意味じゃないぜよ」
ティファンはその反応にあきれる。




